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【東日本大震災8年】17市町で津波避難訓練 9万2300人「まさか」に備え 静岡

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 東日本大震災の発生から8年を翌日に控えた10日、県内では南海トラフ巨大地震による津波を想定した避難訓練が沿岸部17市町で実施され、住民ら約9万2300人が参加した。訓練では緊急避難場所や高台への避難経路・標識の確認などに重点が置かれ、住民らは有事の際を憂慮し、真剣な表情で取り組んでいた。

 沼津市内浦地区では午前9時、地震を知らせる同報無線が鳴り響いた。そのわずか3分後、「大津波警報発表。高台へ緊急避難してください」と告知され、住民らは自宅を飛び出し、高台を目指した。

 同地区は津波の高さが最大で8・5メートルを予想されている。沿岸部までの津波到達時間は10分程度とみられ、約15分後には住宅街のほぼ全域が浸水すると想定される。すぐ裏手が斜面になっている同地区では高台まで至近距離だが、足場があまりよくない。小海自治会の鳥沢好文会長(69)は「年配の方も多いので、もっと上りやすい避難路を整備してほしい」と要望していた。

 同地区の住民らは高台への避難後、内浦地区センターで、津波による浸水を想定した歩行訓練を行った。津波で浸水した場合、避難するにも困難が伴うことを身をもって体験し学んでもらおうというもので、住民らは水圧で重くなった扉を押しながら泥水の中を歩いた。

 体験した主婦の大沼輝美さん(61)は「水が重く、思ったより歩けなかった。下が見えないと障害物で転ぶかもしれないので心配です」と危険を実感していた。同市危機管理課の担当者は「津波が来たらどうしようもないということを知ってもらいたい。津波が来る前にすぐ逃げるという意識付けをしてほしい」と呼びかけた。

 県は東日本大震災が発生した11日を含む6~15日を「津波対策推進旬間」と位置付け、沿岸21市町すべてを対象に避難訓練を実施している。

 「地震だ、津波だ、すぐ避難!」という標語の下、各地で特色ある取り組みが実施された。焼津市では大井川港で津波救命艇に避難した住民をヘリコプターで救出する訓練を行い、伊豆市では今後の津波避難計画に役立てようと、小型のビーコン発信機を活用して、避難者一人一人の避難経路や各ポイントの通過時間を計測した。

 今年の夜間訓練は伊豆市、牧之原市、磐田市、袋井市、湖西市、吉田町の6市町で実施。5市町は実施済みで、湖西市は11日に実施予定という。

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