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新社長は「猫住宅」で独自色 蕨の戸建て販売会社、父から娘へトップ交代

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 父から娘にバトンタッチ-。戸建て販売などを手がける第一住宅(蕨市中央)のトップが11日に交代する。10日で古希を迎える創業者の鈴木健司社長(69)は、娘の智恵さん(38)に経営を譲る。新社長となる智恵さんは飼い主の留守中に猫の世話をする「キャットシッター」の資格を保有するほど大の猫好き。猫にとっても住みやすい住宅の開発に余念がない。 (大楽和範)

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 智恵さんはこれまで、昭和51年に創業し、今年で43年目を迎える会社を興した父を尊敬しつつも、事業継承は念頭になかった。ところが、一昨年の秋、自身の離婚を契機に風向きが変わった。後継者難のため、会社をたたむ方向で経営規模を縮小し始めていた父からこう言われた。「お前の人生だから無理はしなくていいけれど、会社を継いでみないか…」

 ◆取引先が背中押す

 突然の打診に驚き、しばらく悩んだ智恵さんだが、昨年5月に父の打診を受けることに決めた。「社員を減らしていたものの、社員5人の暮らしや、お客さんのことを考えると事業を継承しない選択肢はなかった。背中を押してくれた取引先の人たちの存在も大きかった」。それ以降は父から経営のノウハウを学んだ。

 いよいよ社長として始動する智恵さんだが、早速、独自カラーを打ち出そうとしている。

 子供の頃から猫好きの智恵さん。高校卒業までずっと猫と“同居”。1人暮らしをしていた20代前半に心の病になった時、知人から猫の赤ちゃん2匹を引き取って育て始めると、しだいに元気が出てきたという。「自分が猫の世話をすることで前向きになれた。猫がいなかったら、今ここにいなかったかもしれません」

 ◆専用小窓も設置

 大好きな猫に関わる仕事として、民間資格のキャットシッターを取得し、個人事業主として猫の世話をしてきた。11日で丸8年となる東日本大震災でも「県内で計画停電がありました。心細かった私を癒やしてくれたのも猫だった」と振り返る。

 そんな経験を生かした「猫住宅」の第1号物件が4月末、川口市内にお目見えする予定だ。猫を室内で運動させる「キャットウォーク」のほか、ドアの下に専用の小窓、ひっかいても破れにくい網戸を装備するなど、愛猫家にとってうれしい構造に工夫した猫住宅。もちろん、猫も住み心地抜群のはず。「猫住宅を購入されたお客さんには、特別サービスとして留守の時、私が猫の世話にうかがいます」と、年間10棟の販売を目指している。

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