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【被災3県知事に聞く】(中)宮城・村井嘉浩知事 市、町の復興進展に目配り

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 --東日本大震災から8年を迎える。復興の現状は

 「ハード整備はほぼ順調で、3月末で災害公営住宅も完成し、やっと(応急)仮設住宅住まいの終わりが見えたところだ。最優先でやっていた住まい、生業(なりわい)の問題がハード面では順調にいっている。ただ、後回しにしていた防潮堤の整備をあと2年以内に終えねばならない」

 「問題はソフト面。8年経過し、被災者も年を重ねた。避難後戻らなかったり、残った人も心の問題など、次の局面の課題がでてきている。(解決は)かなり時間を要することではないか」

 --防潮堤の遅れなど対処は

 「人手が足りない。全国各地でいろんな災害があり、人を出してくれたところがどんどん引き揚げており、職員にかかる負担が非常に大きくなっている。効率化のためにAI(人工知能)化や、新技術を入れ、人手がかからないように努力するのが重要だ」

 --国の復興・創生期間終了まであと2年だが

 「心配しているのは県ではなく市、町の事業。2年以内にしっかり終われるか、進捗(しんちょく)に目を配っていきたい。心のケア、災害公営住宅などでのコミュニティー形成の問題、沿岸部の産業再生、原子力災害といったものは間違いなく10年目以降も残っていくだろう。販路回復、子供の不登校の問題もそう。そういった問題は、ずっと残っていくことになる」

 --国への要望は

 「福島を除いた被災地は、復興が進んでいる。宮城もあと2年で国の支援は相当減ると覚悟しなければならない。だがソフト面はやむを得ない部分があり、国の継続的支援をいただかないと、県の財源だけでは行き届かないところがでてくる。そこはしっかりと対応してもらうようにお願いしている。大きな災害がまた各地で起こると思うので、機敏に対応できる復興庁の後継組織があってもいいと国に要望してきた」

 --「復興五輪」といわれる2020年東京五輪・パラリンピック開催が来年に迫った

 「利府町の宮城スタジアムでサッカー競技が行われ、その前には『復興の火』などの県内展示、聖火リレーも行われる。国家的、世界的なイベントだ。『復興』最後の年なので、機運を盛り上げみんなで笑顔になれる大会にしたい。心から楽しむ五輪でなければいけない」 (高梨美穂子)

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