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山口FGが全280店舗を多機能型に 油谷支店にレストラン併設

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 山口フィナンシャルグループ(FG、山口県下関市)は7月、傘下の山口銀行油谷支店(同県長門市)を、地元食材を使うレストランを併設した多機能型店舗としてリニューアルする。山口FGは今後、グループの全約280店舗を、3年かけて多機能型に転換する。保育施設や展示場など、地域の実情にあった機能を加えることで、拠点性を高める。(大森貴弘)

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 油谷支店はJR人丸駅前にある。鉄筋コンクリート2階建てで、これまで1階部分約110平方メートルを銀行業務に使用していた。このうち7割のスペースをレストランにする。製塩業や飲食店を営む「百姓庵」(長門市)が出店し、地元の海産物や野菜を使ったスペイン料理を提供するという。

 同支店で行っていた事務作業の大部分は、下関市の本店や長門支店に移す。

 顧客対応に当たるカウンターは3つから1つに減るほか、窓口業務を担当する行員も3人から2人にする。ATM(現金自動預払機)の設置台数は変わらない。

 4月19日を最終営業日として、改装工事に入る。リニューアルオープンは7月中旬を予定する。リニューアル後は、営業時間を2時間延長し、午前9時~午後5時とする。レストランは午前11時~午後9時の営業を想定する。

 支店周辺には、角島大橋など大勢の観光客が訪れる名所がある。半面、飲食店は少なく、山口FGから百姓庵に出店を持ちかけたという。山口FGの担当者は「観光客はもちろん、地元の人がコーヒー1杯で気軽に集える場所にしたい」と話した。

 人口減少やインターネット取引の普及によって、銀行支店を訪れる顧客は減少傾向にある。各行は、店舗のあり方を模索している。

 山口FGは、全ての店舗に新端末を導入するなど、情報の入力や集計業務などを効率化した。その結果、必要な人員が減り、支店内には空きスペースが生じている。

 空きスペースも活用し、銀行の店舗を地域振興に役立てようと、支店の多機能化を打ち出す。傘下の山口、北九州、もみじ3銀行の全店舗を対象に、年100店のペースで併設する機能を検討し、改装に着手する。平成33(2021)年度までに方向性を決める。

 油谷支店に続く2店目は、山口銀行錦帯橋支店(同県岩国市)の見込みで、地元芸術家の展示スペースや、観光、防災の拠点となる施設を検討している。

 山口FGの吉村猛社長は「地元の役に立ち、顧客のためになるなら、タブーを設けず、最大限自由な発想で支店のあり方を考えたい」と語った。

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