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足利市、刀剣展で地域活性化 官民連携、全国からファン集う

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 刀剣ブームの中、3年連続で刀剣展を開催した足利市では周辺商店など地域活性化にもつながっている。2年前、4万人を集めた「山姥切(やまんばぎり)国広展」以来、昨年、今年と刀剣展を開き、全国から若い女性らを呼び込み、商業観光振興につなげている。市、商工団体、刀剣協会などが緊密に連携して関連イベントを開き、おもてなしに力を入れているのが要因。刀剣ファンから足利ファンへの流れも根付き始めている。(川岸等)

 ◆予想以上の反響

 今月3日付で、和泉聡市長に1枚の手紙が届いた。

 「なによりビックリしているのは刀剣女子です。九州、関西などから当店目当てにご来店くださいます。これからもよろしくお願いします」

 差出人は市内の老舗飲食店の女将(おかみ)。和泉市長は「刀剣展が根付き、これほど地元の商店に影響を与えているとは思わなかった」と予想以上の反響に驚きを隠さない。

 足利市は戦国時代の刀工・堀川国広が、人気の名刀・山姥切国広(国重要文化財)などを鍛えた地。全国的な刀剣ブームに合わせ、平成29年春、ファン待望の山姥切国広展を開催し、大成功を収めた。昨年春にはやはり人気の刀工・加州(かしゅう)清光(きよみつ)と大和守(やまとのかみ)安定の作品を展示し、1万5千人を集めた。今春の「堀川国広とその高弟」展は、人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」で擬人化された刀が不在にもかかわらず、来場者約8500人に上った。1日平均300人ペースで、全国から若い女性に加え、刀剣通の中高年、地元周辺の来場者も目立った。会場の自由帳には「来る度に好きになる」「おいしい物も食べて足利を満喫」などの感想やイラストが数多く書き残されていた。

 ◆サービス徹底

 今回の刀剣展は市産業観光部が主導し、足利商工会議所や地元商店会と実行委員会を組織。商業観光振興をメインに据え、日本美術刀剣保存協会県支部の全面協力を得て開催した。

 商工団体が独自の刀剣カードや各店のおもてなしメニュー、「景趣(けいしゅ)」と呼ばれる撮影スポットを設置。各店舗も刀剣ファンのオフ会(親睦会)を定期的に開いたり、所有する日本刀を店内に展示したりするなど工夫を凝らした。市も要望に応え、刀剣鑑賞会を追加開催するなどファンサービスを徹底した。

 足利商業連合会会長代理の浜田陽一さん(59)は「官民連携の理想的な姿ではないか」と話し、市産業観光部も「ファン、市、商工団体、刀剣協会などがウィンウィンの関係になった」と評価する。

 要望の強い山姥切国広の再展示については昨年秋以降、池沢昭副市長らが所有者と話し合いを進めている。和泉市長は「今回の刀剣展でも再展示の要望が強いことが分かった。実現にこぎ着けたい」と意欲を示している。

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