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女性・子供にスポーツの場を ラグビーW杯遺産へ「アザレア・クラブ」始動 静岡

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 ■代表理事に清宮氏 女子7人制ラグビーから

 今年9~10月に袋井市の静岡スタジアム(エコパスタジアム)で1次リーグ4試合が開催される「ラグビーワールドカップ(W杯)」のレガシー(遺産)を残そうと、女性と子供に特化した「アザレア・スポーツクラブ」の取り組みが本格始動した。複数の種目や世代を包括する総合型スポーツクラブで、代表理事にはラグビー、トップリーグ(TL)ヤマハ発動機(磐田市)前監督・清宮克幸氏(51)が就任。県内初の女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」の立ち上げを皮切りに、女性のスポーツ環境に変革を起こす。(石原颯)

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 3日午後、エコパスタジアムなどで、同クラブの旗頭となるアザレア・セブンのトライアウトが行われた。エントリーは13人。1人が直前のけがで不参加となったが、それぞれが自らの強みをアピールした。

 トライアウトの種目は立ち5段跳びや60メートル走などで身体能力を測定。その後、ボールを使ったゲームで組織への適応力などをみた。監督を務める小野沢宏時氏は「(初対面にもかかわらず)仲の良さを見せてくれた。良いチームになるのではないか」と手応えを感じていた。

 トライアウトではラグビー経験がない参加者も多く見られた。事業統括担当理事の山本純生氏から勧誘を受けトライアウトに参加した君嶋愛梨沙(日体大院)もその一人。陸上競技の短距離とボブスレー、スケルトンと夏冬で五輪を目指すマルチアスリートだ。大学院でコーチング学を専攻する君嶋は「日本は一種目に集中する(傾向にある)が、他種目からも学べる技術がある」とトライアウトに参加。今後についてはあくまで陸上競技優先としながらも「その合間で協力できるなら」と話した。

 このほか、4児の母がトライアウトに挑戦する姿も見られた。清宮氏は「結果よりもいろいろなフィールドから来た選手たちが力を発揮できることが大事だ」と歓迎。県の花であるツツジを意味するアザレアを冠したクラブは“「新しい女性アスリート」像の創出”をうたっている。

 アザレア・スポーツクラブでは女性と子供に特化し、複数のスポーツ種目の拡大を図る。女子7人制ラグビーチームに加え、今春にもアカデミーを発足。夏には2020東京五輪の種目に採用されたスポーツクライミングのチームも発足する予定。年1、2種目のペースで種目を増やしていく方針だという。

 スポーツにまつわる文化事業の展開も目指す。スポーツ界で進むグローバル化を見据えた英会話教室や食育を軸に検討中といい、女性と子供に特化した同クラブならではの取り組みにも力を入れていく。

 現在、女子選手の国際的な活躍が目立つようになってきた一方で、一般の女性が行う日常的なスポーツの場の整備が行き届いていないのが現状だ。「子供たちにスポーツをさせる決定権を持っているのは今はパパよりもママ。女性がスポーツ活動、クラブ活動に身を置けるようになることで、スポーツが今よりも身近なものになる」と持論を述べた清宮氏。「いろいろな人たちを巻き込んで、大きなコミュニティーを作っていきたい」と夢を語る。

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