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京都府の文化財、新たに17件 聖ヨハネ天主堂など指定

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 府教育委員会は、府文化財保護審議会(高橋康夫会長)の答申を受け、文化財として宮津カトリック教会聖ヨハネ天主堂(宮津市)や川合京都仏教美術財団(京都市左京区)所有の旧燈明寺伝来の五観音像など17件を新たに指定することを決めた。これで指定件数は暫定を含め1995件となる。

 内訳は建造物4件、美術工芸品10件、無形文化財1件、史跡2件。聖ヨハネ天主堂は、フランス人宣教師のルイ・ルラーブが設計を担当。地元の大工が施工にあたり、明治29年に堂を神にささげる献堂式が行われた。堂内の柱間はアーケード状のバシリカ形式。カトリック教会堂としては全国初期の部類に入るなど、キリスト教伝道の歴史を考えるうえで貴重という。カトリック京都教区(京都市中京区)が所有している。

 五観音像は木津川市にあった燈明寺の伝来。13世紀後半から14世紀初頭にかけて造られた。本尊とされる千手観音と不空羂索(ふくうけんさく)観音、十一面観音の3像は等身大なのに対し、聖観音と馬頭観音両像は約110センチ。不空羂索観音像からは徳治3(1308)年制作と確認される納入品が見つかっている。

 さらに壬生寺(同区)所蔵の寺の創建と本尊・地蔵菩薩の霊験などを記した縁起絵巻で、文明18(1486)年の制作とされる紙本著色(ちゃくしょく)壬生地蔵縁起も指定。東寺・講堂の大日如来像(重文)の作者、康珍らが永正8(1511)年に造像した大谷寺(宮津市)の木造阿弥陀如来と両脇侍像や文正2(1467)年の銘入り不動明王坐像なども指定される。

 また無形文化財に染織技術のひとつ「絞り染(ぞめ)」を指定。技術保持者の小倉淳史さん=中京区=は昭和21年生まれで、父とその弟子から技術を習得した。展覧会への出品のかたわらで重要文化財の復元などにも携わり、独創性あふれる作品が高く評価されている。

 ほかの指定文化財は次の通り。

【建造物】来迎院荒神堂(京都市東山区)▽東山寺(舞鶴市)の本堂・鐘楼・山門▽深田部神社本殿(京丹後市)

【美術工芸品】安楽寿院(伏見区)の紙本著色高祖大師秘密縁起▽本圀寺(山科区)の紙本著色日蓮聖人註画讃5巻▽光明寺(綾部市)の本堂再興勧進状、奉加帳▽ヌクモ2号墳(福知山市)出土の鏡や玉類など▽離湖(はなれこ)古墳(京丹後市)出土の銅釧(せん=腕輪)や鉄鉾など▽蛭子山1号墳(与謝野町)出土の舟形石棺

【史跡】同志社(上京区)所有の下司古墳群・大御堂裏山古墳(京田辺市)▽佛教教育学園(北区)所有の園部藩主小出家墓所(南丹市)

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