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酒田の伝承地芝居「黒森歌舞伎」が初の海外公演 国交樹立100周年、今秋ポーランド

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 酒田市黒森地区に江戸時代中期から伝承されてきた地芝居「黒森歌舞伎」が今秋、初めて海を渡る。今年が日本とポーランドとの国交樹立100周年にあたることから、同国の首都ワルシャワ市とクラクフ市で計3回公演する。黒森歌舞伎初の海外公演は、酒田市の庶民文化の“輸出”にもなると、市では「海外に酒田の文化資源を知ってもらい、酒田とポーランドとの交流が深まれば」と期待する。(柏崎幸三)

 黒森歌舞伎は毎年旧暦の小正月にあたる2月15、17の両日、酒田市黒森地区の黒森日枝神社の奉納行事として、江戸・中期の享保年間(1716~1735年)から280年以上にわたって続いてきた。

 日本文化研究のため東大大学院にポーランドから留学していたイガ・ルトコフスカさんが平成21年、担当教授に「日本の地芝居を研究したいなら黒森歌舞伎を見てきなさい」と勧められ、視察。歴史の長さや、黒森地区の住民が1年間にわたり一体となってつくり上げていく過程に感銘を受けた。イガさんは、帰国後、日本文化を紹介するため歌舞伎の書籍を出版した。地芝居の一節に黒森歌舞伎が紹介されている。

 イガさんは現在、ポーランド・ボズナン市のアダム・ミッキェヴィッチ大学で准教授として日本文化講座を受け持っている。

 日本とポーランドの国交樹立100周年にあたることから、イガさんは「ぜひ日本の庶民文化の黒森歌舞伎をポーランドで紹介したい」と、黒森歌舞伎を伝承している地区の一座「妻堂連中(さいどうれんちゅう)」にポーランド公演を申し出たところ快諾され、海外公演が決定した。

 妻堂連中の冨樫久一座長(63)は「初の海外公演となるポーランド公演は絶対に成功させたい。内容を理解してもらうためにもポーランド語の字幕の上映を検討している」と話す。

 現在、妻堂連中は40人規模でポーランド公演に向かう予定。演目は浄瑠璃の三大傑作、義経千本桜の「鳥居前」。

 妻堂連中では、ポーランド公演のため募金活動を進めている。募金は渡航費と公演費用に充てられる。問い合わせは酒田市黒森コミュニティセンター(0234・92・2255)。

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