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【数字から見えるちば】「生涯活躍のまち」 10市町が関心、地域活性の呼び水に

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 □ちばぎん総研研究員・久山直登

 地方部において少子高齢化に伴う経済・コミュニティーの衰退が進行する中、地域の持続可能性を高める「生涯活躍のまち(CCRC)構想」への期待が高まっている。同構想は、都市部の中高年齢者に元気なうちから地方へ移り住んでもらい、生涯にわたって活躍できる場を提供するほか、安心・安全な医療・介護環境の整備とともに子育て世帯の雇用も確保し、多世代の交流を図ることを目指している。

 生涯活躍のまちを推進する意向のある地方公共団体数を都道府県別にみると、千葉県は10市町(千葉市、銚子市、館山市、佐倉市、旭市、鴨川市、匝瑳市、いすみ市、長柄町、御宿町)と、北海道に次いで全国で2番目に多くなっている。千葉県は人口が627万人と上位5県では最も多く、かつ人口増加が唯一続く県であるが、本県は、過疎化が急速に進行している銚子・九十九里・南房総エリアを擁することが、生涯活躍のまちへの関心の高さにつながっていると思われる。

 県内におけるCCRC構想推進の動きをみると、旭市では中央病院を核とした安心・安全の提供に、農業技術の学習機会の提供を加味したコンセプトを据えるなど、地域固有の資源を生かした都市住民向けの構想を固め、1月には民間事業内容の最優秀提案者としてイオンタウンを代表とするグループが選定された。また鴨川市でも三井不動産が亀田病院グループと連携して473戸の有料老人ホームを建設(平成33年完成予定)するなど、CCRCの実現に向けた動きが着実に前進しているが、こうした事業は、自然が豊かで気候が温暖な南房総や銚子・九十九里地域における他の町でも展開が可能である。

 都心住民の移住ニーズをみると、(1)気候が温暖であること(2)新鮮でおいしい食材に恵まれていること(3)安心・安全な医療・介護体制が整備されていること(4)都心へのアクセス利便性が高いこと-などのニーズが強くみられ、旭市はいずれのニーズも満たすなど、CCRCとしてのポテンシャルが高い。県内の他地域でも、地域固有の資源を生かした独自のCCRCの展開により、地域経済およびコミュニティーの再活性化を図る動きが活発化することを期待したい。(寄稿、随時掲載)

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