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高松・男木島に移住者急増 「苦情受付係」、解決に奔走

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 瀬戸内海に浮かぶ人口約170人の男木島(高松市)で、移住者が急増している。若い世代が多いため保育所の受け入れ態勢の整備など新たな課題が浮上。自らを「島の苦情受付係」と称する地元コミュニティー協議会の福井大和会長(41)が解決に奔走している。

 島は平成22年に始まった現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つ。周囲約5キロで、入り組んだ細い路地に民家が並ぶ。芸術祭をきっかけに、島暮らしを希望する人らに注目されるようになった。26年以降に限っても約50人が島に移り、うち8割は定住した。福井さんによると、今年も7人の移住がすでに決まっている。

 福井さんは高校卒業後に島を離れ、大阪市でIT関連会社を経営していた。26年3月に妻子を連れてUターン。地域活性化に取り組むNPO法人代表などを務めるかたわら、移住者を受け入れる空き家の改修も手掛ける。

 昨年は島に一つしかない市立保育所で問題が持ち上がった。市立男木小中学校の1室を間借りして現在は4人を預かるが、今年4月から1歳児が2人増える見通しになり、食事や排泄(はいせつ)の頻度が異なる5歳児と1歳児を同時に預かることに高松市が難色を示したという。

 大阪市から移住した橋本美紀さん(27)は「子供が入所できないかもしれないと聞き、もやもやした心境が続いた」と振り返る。昨年3月に生まれた長男の燈ちゃんをフェリーで40分ほどかかる高松市の市街地に預けることもいったんは考えた。

 相談を受けた福井さんは、窓口の市こども園運営課と粘り強く交渉。地方創生を担当する別の部署も巻き込んだ結果、どうにか受け入れのめどが立ったという。

 移住者が増えているとはいえ、65歳以上が6割を占める島は人口減少の傾向にある。福井さんは「行政頼りではなく、自分たちで島のコミュニティー維持を図りたい」と話す。長期的な展望として、各世代の均衡が保たれた人口100人ほどの島を目指している。

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