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川口で被災地の海産、農作物販売 「みちのく社中」閉店を惜しむ

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 JR川口駅東口近くの川口銀座商店街「樹(じゅ)モール」の商業施設「燦(さん)プラザ」に入居している復興応援ショップ「みちのく社中」が24日で閉店する。燦プラザが再開発事業の一環で近く取り壊されるためだ。平成29年4月に開店し、東日本大震災で被災した商店の海産物や農作物を販売する人気店。常連客からは「値段も手頃でよく利用していただけに、さびしいね」と閉店を惜しむ声が聞かれた。(大楽和範)

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 みちのく社中は、被災者支援活動を続けるNPO法人「遠野まごころネット」(本部=岩手県遠野市)が運営する。川口銀座商店街振興組合が管理する燦プラザに同ネットの関東事務所が東京・神田から移転したのに伴い開店した。

 開店当初は休日などになると、200人を超える買い物客であふれた。今でこそ1日約50人程度だが、岩手県陸前高田市で水揚げされたホヤを使った「むきほや」(650円)や、同県宮古市の田老地区で生産された「田老かりんとう」(450円)、同県田野畑村の「天然昆布」(480円)など、被災した商店が製造した人気商品が次々に売れている。

 関東事務所の責任者で店長の柳沢亮さん(45)は「樹モールは通勤通学で通る人も多く活気があってとても気に入っていました。それだけに閉店は…」と残念そうな表情を浮かべる。

 燦プラザが入る建物が再開発事業にかかり、近く取り壊されることについては「取り壊しは知っていましたが、他の空きテナントで営業を継続しようというわけにはいきませんでした」と柳沢さん。同ネットの運営が厳しく、このタイミングで関東事務所の閉鎖が決まってしまったからだ。

 「(柳沢さんから)東北の頑張っている人たちの話を聞くのも楽しかった」。常連の女性客はこう言って閉店を惜しむ。柳沢さんも「閉店を知って涙ぐまれるお客さんもいました。コンビニエンスストアなどと違い、お客さんと気軽に会話ができるのもこの店の持ち味だった」と語る。

 3月11日で東日本大震災から丸8年。被災地と首都圏をつないできたみちのく社中は先週末から「閉店セール」を実施し値引き販売している。柳沢さんは「一円でも多く販売し、売上金を被災地の生産者に届けたい」と力を込めた。

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