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桑名に古着通じにぎわい創出 定額レンタル「お店に通って」

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 年会費3千円で、気に入った服を何種類も着られます-。桑名市で昨年9月にオープンした「Fukumochi vintage(フクモチ・ヴィンテージ)」は、「定額制」の女性向けレンタル古着店。同じ服を借り続けてもいいが、他の服を着回してもいい。交換のため何度も訪れる客もいて、地域のにぎわい創出に一役買っている。

 店は旧東海道沿いにあり、餅屋だった店舗を改装。周辺にはかつて、商店が立ち並んでいたが、多くが閉店し、人通りもまばらに。店長の生駒郁代さん(41)は「何度もお店に通ってもらう仕組みを作ることで、地域をにぎやかにしたかった」と開店の動機を語る。

 生駒さんは、町づくりに関するNPO法人の職員として名古屋市で働いていたが、平成23年、結婚を機に夫の実家がある桑名市に転居。周りに知り合いは全くおらず、間もなく生まれた子供2人の育児にも追われ、「孤独感があった」と振り返る。

 28年5月、地域社会との接点を持とうと運営の手伝いを始めた「子ども食堂」で、以前向かいで餅屋を営んでいた坂本都始子さん(85)と出会い、子供の面倒を見てもらったり、通院に付き添ったりする間柄に。開業を考えていた生駒さんに、坂本さんが元店舗のスペースを提供した。

 店内には、洋裁が得意な坂本さんの手編みの服のほか、近所の人や知人から譲ってもらい、手直しした30~50年前のコートやワンピースなど約120着が並ぶ。中には80代の女性が新婚旅行の時に仕立てたスーツも。「もう着ないけど物が良く、愛着もあって捨てられない」という服の受け皿にもなり、利用者に喜ばれている。

 現在の会員は30人程度だが、年代は高校生から80代までと幅広い。会員の福田ミキさん(36)=桑名市=は「店で借りた古着を着ていたら、60代ぐらいの方から『良い服を着ているね』と声を掛けられたことがあった。古着がきっかけで、新たな人とのつながりができた」と満足そうだ。

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