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高根沢の地酒が100年ぶり復活 若手農家が酒米生産、県内酒蔵と協力

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左から、村上尚成さん、永井秀和さん、阿久津裕史さん。若手農家が山田錦の生産に取り組んだ=高根沢町上柏崎の同町元気あっぷむら
左から、村上尚成さん、永井秀和さん、阿久津裕史さん。若手農家が山田錦の生産に取り組んだ=高根沢町上柏崎の同町元気あっぷむら

 コメ作りが盛んな高根沢町で約100年ぶりとみられる酒米が生産された。これまで酒米を作ったことのない若手農家が酒造好適米「山田錦」の生産に取り組み、県を代表する酒蔵、島崎酒造(那須烏山市)が醸造した。町は、高根沢生まれの日本酒として広く発信したい意向だが、当面は高根沢町元気あっぷむら(同町上柏崎)で販売される。

 永井秀和さん(37)ら町内の若手農家3人が約80アールを作付けし、昨秋、3トンの酒米を収穫。完成した日本酒は「縁(えん)も高根沢」と命名された。町外からの来場者に地酒を提供したい元気あっぷむらと、町内の農家、島崎酒造が協力して取り組んだ“縁”を大切にしたいという関係者の思いが込められている。

 かつては町内で日本酒が製造されていたが、明治時代に途絶えた。元気あっぷむらを運営する元気アップ公社の神長政男社長(62)は「150年前は記録があるが、その後は不明。100年以上の時を越え、地酒の復活となるプロジェクト」と強調する。

 9日の完成発表会・試飲会で披露され、生産農家の阿久津裕史さん(37)は「おいしい酒になった。若い人にも親しんでもらえたら」と期待。島崎酒造の島崎健一社長(49)も「シャープですっきりしたタイプ。上品なうまみでコメの個性も引き立つ」と強調する。

 コシヒカリを栽培してきた若手農家にとって酒米の栽培は試行錯誤があった。永井さんは「ゆっくり伸びて背が高く、収穫時期も遅い。台風も多くて心配だったが、穂が倒れない対策をして収穫できた」と話し、村上尚成さん(27)も「新潟や県内産地に行き、勉強した。粒が大きく、重くなって穂がたれる。品種の特性が違う点に気を付けた」と振り返った。

 生酒2千本を販売中。1回火入れしたタイプは4月以降、4千本を販売。島崎酒造の洞窟酒蔵で熟成させる。いずれも720ミリリットル、1700円。問い合わせは元気あっぷむら(028・676・1126)。(水野拓昌)

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