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強い郷土愛でロケ誘致 岡山県FC協専任職員・妹尾真由子さん「いつかハリウッドも」

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 晴れの日が多く、「8年越しの花嫁~奇蹟の実話」などの映画ロケ地として脚光を浴びる岡山県で、ロケの窓口となる県フィルムコミッション協議会(県FC協)が全国表彰を相次いで受賞している。中心となっているのは県FC協唯一の専任職員、妹尾真由子さん(32)だ。「誰にも負けない」という強い郷土愛を武器に、敏腕コーディネーターの活躍は続く。 (横山一彦)

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 近年、岡山でロケが行われた全国公開の映画は「8年越し-」をはじめ「君と100回目の恋」「マンハント」「先生!、、、好きになってもいいですか?」や「ういらぶ。」など。

 同県矢掛町職員だった妹尾さんが、平成28年度に県FC協事務局のある県観光連盟に出向して以降、ロケが相次ぎ、テレビドラマも含めると19作品に上る。

 「誘致に特別な交渉術はない。ただ丁寧に対応するのみ」という妹尾さんによると、制作会社から「こんな場面が撮りたい」と、相談が寄せられた際の即座の対応が大切だという。

 日頃から休日を利用し、撮影の好適地を求めて“1人ロケハン”を実施。足で稼いだ情報や、県内市町村の観光担当者らとの連携などで、速やかに相手側の要望通りの場所を紹介する。

 町職員時代にも町初のキャラクター導入を実現させたが、決めたことには猪突猛進する性分。撮影現場の混乱回避や、撮影日程の都合で深夜、早朝ロケも多いが「何かあれば私の携帯電話に連絡を。24時間OKです」と応じる。実際に「あす、エキストラが5人必要になった」などの深夜の急な要望にも対処している。

 伊原木隆太知事からも「制作関係者から『彼女は仕事への覚悟が違う』と、大きな信頼を得ている。私も誇らしい」と太鼓判だ。

 今年度は矢掛町に帰任する予定だったが「この仕事をもっと極めたい」と町職員を辞し、正式に県FC協入り。その決断を支援するかのように、県も30年度から、制作者に一作当たり上限30万円をロケ滞在時に助成する制度を導入した。

 「8年越し-」では、困難とされる実際の病院内での撮影を調整した点なども評価され、昨秋は「第4回JFCアワード」で最優秀賞を受賞。2月21日に表彰式が行われる「第9回ロケーションジャパン」では優秀賞にノミネートされた。

 細やかな配慮に対する評判は制作者サイド全体に広がっており、ロケのリピーターも続出。テレビ番組の県内撮影にも結びつけた。

 学生時代(奈良県立大)を除き県内に住み続けてきたが「この仕事を通じ、まだまだ岡山が全国的に無名と知った。しかし、それだけに伸びしろも大きい」とプラス思考で、ますます情熱をたぎらせている。

 いつかは「ハリウッド映画のロケも」と夢は尽きないが、まずは「ロケ地のまち『晴れウッド・岡山』」の確立へとまっしぐらだ。

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