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甲府「山長」、賃貸古物件をカフェ風に 漆喰壁、パイン材使用 全20戸に導入へ

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漆喰やパイン材を使ってリノベーションした部屋=甲府市大里町
漆喰やパイン材を使ってリノベーションした部屋=甲府市大里町

 築年数20年超の甲府市大里のアパートの一部が、賃貸物件では少ないとされる漆喰(しっくい)塗りの壁、木のぬくもりが感じられるパイン材を使ったキッチンの外装やドアなど、カフェ風にリノベーション(大規模改修)された。手がけた不動産賃貸「山長(やまちょう)」(甲府市大里町)の長田穣代表(40)は「この物件の残り18戸に順次導入、需要喚起を狙う。他の事業者にも方法を提供したい」と意欲を語る。(松田宗弘)

 「グレイスロイヤル」(計20戸)は2LDKが18戸、3LDKが2戸の集合住宅。長田代表が「調湿機能がある漆喰を部屋の壁全面に施工した」と説明するのはこのうちの一室だ。

 LIXIL住宅研究所の入居者への調査(平成27年)では「風通しが悪く、湿気がこもり、カビやすい」が入居後の不満の上位にあるという。同研究所も「漆喰壁のリノベーションは全国的にも珍しい」(広報宣伝部)と注目する。

 一方、大手不動産検索サイト「スーモ」の賃貸経営サポートによると、甲府市郊外の大里町の築25~30年の2LDKの家賃相場は月5万円程度。長田氏は「築20年を超えると競争力が低下する。部屋探しをする人は、はじめから、物件検索サイトで古い物件を選択肢から外す」と話す。

 山長はこれに先立ち、昨年4月、同じこの物件の1室をリノベーション、キッチンの外装や照明などをカフェ風に改め、畳替え不要の「琉球畳」を導入したところ月6万円で成約した。

 漆喰壁も加えてリノベーションした今回の1室は、さらに1万円上げ、7万円で賃貸。今後、客の要望に応じて両タイプのリノベーションを続けたいという。

 長田氏は「甲府市内の賃貸物件の空室率は30%ともいわれます。古物件では私も一時、成約に非常に苦労した」と話す。「成功事例を積み上げ、同じ悩みを持つ物件オーナーや不動産事業者へノウハウを有償提供したい」と力を込める。

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