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【想う 8年目の被災地】2月 気仙沼市震災遺構・伝承館館長・佐藤克美さん(50)

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 「先生と生徒両方への防災教育がきちんとしていて、生徒は先生の言うことをちゃんと聞いて逃げることを実践した。後世に残すべき高い防災意識です」

 震災後、同市役所市民生活部の災害廃棄物対策課で道路のがれき処理にあたった。校舎周辺も自身が携わった土地だ。

 「あのとき工事してた人が今もいたりして、『おお久しぶり』なんてね」

 復旧を進めてきた場所で、今度は伝承という任を与えられた。

 「伝承館の館長だ、と言われたときは重みを感じた」

 どこからか漂着した卒業アルバムの切れ端、3階に流されてきた車、冷凍工場が押し流されて4階外壁をえぐった跡…。公開される校舎内に残るさまざまなもの。遺構が伝えるものには“正と負”がある。

 「負の部分は生徒がこれからも学ぶはずだった学舎を一瞬で壊してしまった津波の恐ろしさ。正の部分は、ここで立ち止まらずに命が助かったこと。1人でも亡くなっていたら、こんなふうに残そうとなっていたかどうか」

 修学旅行生や社会人の研修向けのプログラムを練ったり、語り部の手配を進めたり…。開館に向けて準備が進む。早くも訪問したいとの連絡がアメリカから寄せられている。

 「家族と、友人と、1人で。来るたびに感じ方は違うと思う。1回だけ来ればいい場所ではないと思っている。ここで得る教訓も人それぞれ。こちらも飽きないように工夫します」

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