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【ZOOM東北】岩手発 イネの初冬直播き栽培実験本格化 省力化 農家の救世主

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 ところが、イネは亜熱帯原産の作物だ。雪を断熱材代わりにするといっても、籾を直播きした圃場の地表面付近は零度前後になる。この厳しい環境下に置かれた籾が春になって土から芽が出る割合を高めることが研究の大きなテーマになった。なぜなら、籾を直播きするだけだった当初の出芽率が5%だったからだ。

 試行錯誤の末、籾に鉄粉を主にしたコーティングを施したところ出芽率は25%まで向上、青森県弘前市で「まっしぐら」を初冬直播きで2年間、試験栽培したところ、10アール当たりの収量は540キロと600キロに達し、通常の稲作栽培と遜色ない結果となった。

 ▼雪国ほどメリット大

 今回の実験は試験栽培の成果を踏まえた3カ年にわたる本格的な実験で、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)から「イノベーション創出強化研究推進事業」として1億5千万円の補助金を受けて実現した。北海道から福岡県までの11の研究機関と3つの農業法人が参加している。

 実験は初冬直播き栽培を実用化するために安定した栽培技術を構築するのが狙いで、出芽率を1年目に25%、2年目に35%、3年目に50%まで高めることを目標にしている。全国11地点で昨年10月以降に直播きした籾を定期的に掘り出し、25度の温度で培養して発芽率を調べている。

 25%の出芽率を達成するには30%の発芽率が必要。8地点で直播きから2カ月後に掘り出した籾の発芽率を調べたところ7地点の発芽率は60%を超えた。籾には鉄粉と薬剤の割合を調整して22種類のコーティングを施し、最良のものを割り出すことにしている。

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