PR

地方 地方

【ZOOM東北】岩手発 イネの初冬直播き栽培実験本格化 省力化 農家の救世主

Messenger
岩手大農学部付属農場にコーティングした籾を直播きする研究者ら=昨年11月、岩手県滝沢市
岩手大農学部付属農場にコーティングした籾を直播きする研究者ら=昨年11月、岩手県滝沢市

 積雪前の圃場(ほじょう)に直播きした籾(もみ)を越冬させてコメを栽培する世界で例がない「イネの初冬直播き栽培」の本格的な実験が岩手大学農学部作物学研究室の下野裕之准教授(45)を中心にしたグループの手で進められている。コメづくりで最も労力がかかる春の育苗や田植えを省ける画期的な栽培法は、担い手の減少が続く稲作農家の救世主になると注目を集めている。(石田征広)

                   

 高齢者にカウントされる66歳。これは基幹的農業従事者の平均年齢だという。農業を主に担っている世代は高齢者ということだ。あと10年もすればその多くがリタイアすることになる。稲作農家の55歳未満は全体の11%にすぎず、今後の担い手の減少は日本農業の大きな課題だ。

 下野准教授が平成20年にイネの冬直播き栽培の研究に着手したのはこんな背景があったからだ。

 ▼他の作物も栽培可能に

 「現状の稲作は育苗や田植えと春に農作業が集中する。担い手減少で、経営安定のため規模拡大をしようにも手が回らず、稲作以外に野菜などの栽培を増やそうにも春に作業が重複してできない。この栽培法は春の育苗や田植えが不要になり、労力もコストもかからず、農家に規模拡大や多角経営の選択肢を増やすことができる」

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ