富士山登山鉄道構想、富士吉田市長は反対
富士吉田市の堀内茂市長は8日の記者会見で、富士北麓と5合目を結ぶ富士山登山鉄道の敷設構想について、世界文化遺産としての保全面や鉄道の安全性に課題があるとして反対する考えを示した。構想には新知事に就く長崎幸太郎氏が前向きな姿勢をみせている。
堀内市長は「富士山は文化的意義と同時に素晴らしい自然がある」と述べ、自然環境への影響を懸念。有料道路「富士スバルライン」の上に整備する案に関し「急カーブがあり技術的に困難。通年営業だと雪崩の危険もある」とした。一方、冬の観光客の底上げや登山人員の管理・抑制でメリットがあると指摘した。