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【上州この人】高崎財団職員・ホスティンスキ・マイケル・アントニさん(34) 五輪へ高崎とポーランドを橋渡し

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 母国ポーランドと高崎市のために活躍する高崎財団のホスティンスキ・マイケルさん
母国ポーランドと高崎市のために活躍する高崎財団のホスティンスキ・マイケルさん

 2020年東京五輪・パラリンピックまで1年半。高崎市によるポーランド代表選手の事前合宿誘致と受け入れ準備の活動の中心を担う高崎財団で、通訳などで奮闘しているのが英国人、ホスティンスキ・マイケル・アントニさん(34)だ。ポーランド人の両親を持ち、「ポーランドと高崎市の懸け橋として全力を尽くしたい」と目を輝かせる。(橋爪一彦)

                   

 英ロンドン郊外育ち。家庭ではポーランド語、学校では英語を話し、夏休みなどはポーランドの自然の中で友人と過ごした。いつしか、「自分はポーランド人なんだ」と強く自覚するようになった。

 ウェストミンスター大学卒業後、日本政府の「JETプログラム」(外国青年招致事業)に応募。日本の子供に英語を教えることになった。

 「希望勤務地は『群馬県』とだけ書きました」

 高度な運転技術を駆使して“最速”を目指す若者たちを描いた漫画、アニメ「頭文字(イニシャル)D」の舞台の地に行きたかったからだ。

 平成18年夏、旧六合村(くにむら)(現中之条町)に赴任。コンビニエンスストアもない山奥の村で、こども園や小中学校の児童・生徒に英語を指導。大人にもボランティアで教えた。

 伊勢崎市でも英語教育に携わり、生活が激変したのは28年4月。来日したポーランドのバレーボールチームの通訳をしたのがきっかけで、高崎財団職員に採用された。

 ポーランドオリンピック委員会と事前合宿の誘致や受け入れ準備を進めるため、年に2、3回、海外へ出張。「通訳はもちろん、翻訳や契約書の作成も仕事。専門用語や敬語の使い方などで戸惑うこともあった」というが、着実に成果は出ている。

 女子ハンマー投げ世界記録保持者のアニタ・ウォダルチク選手が昨年10月、高崎市を事前合宿地にすると明言。バレーボール、ハンドボール、柔道、フェンシング、バドミントンのチームの受け入れ準備にも追われている。

 ポーランドとの人的交流を深めるため、昨年5月の自転車レース「榛名山ヒルクライム in 高崎」(通称・ハルヒル)にポーランド人選手を招待。10月には、古都ポズナニで開かれたマラソン大会に高崎市民ランナーを派遣した。今年3月には「はるな梅マラソン」にポーランドからランナーを迎える。

 自身も忙しい仕事の合間、自動車レースにも参戦する。

 「自宅のガレージにこもって愛車を整備するのが何よりの息抜き。欲しい車? ポルシェ911かな」

 屈託なく笑い、五輪に向け“アクセル”を踏む。

                    

 【プロフィル】ホスティンスキ・マイケル・アントニ

 1985年1月2日、英ロンドン近郊のハイウィカム生まれ。ウェストミンスター大学建築学部を卒業。旧六合村(現中之条町)と伊勢崎市の両教育委員会の英語助手指導教師を経て、平成28年4月から現職。ポーランド語、フランス語ができ、日本語能力試験1級取得。趣味は自動車レース、サイクリング。伊勢崎市在住。

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