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【山形県民の警察官受章者の横顔】(下) 山形署地域係長・東部交番所長・宍戸英樹警部補(58)

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 ■1分1秒でも長く街頭に立つ

 管内に3万6千人を抱える東部交番所。所員11人が交代で支えている。小さな子供がいる共働き夫婦、1人暮らしの高齢者…。毎週末、100人を超す暴走族を取り締まるることに躍起となっていた埼玉県警時代とは違う。

 「地域に出て、地域に聞こう」。そう自分に言い聞かせて、部下にも求めてきた。だが日々悩んでもきた。「警察官の守るものは? 交番勤務員の仕事とは?」。40代のとき、先輩に教わった。「1分1秒でも長く街頭に立ちなさい」

 37年あまりに及ぶ警察官人生では職務質問の難しさを痛感してきた。だが失敗を重ねるうち体が覚えてきた。3年前の冬のある日。午前2時過ぎに山形市内のコンビニエンスストアでエンジンをかけたまま停車中の車を見つけた。車内には熟睡中の男性が1人。心配で声をかけた。

 男性は警察官に驚いた様子で「県外から来て農作業を手伝い、疲れて寝ていたんです」。だが仕草や態度に疑念を感じ「車の中を見てよいですか」と尋ねた。了承を得て車内を探し、注射器を見つけた。

 たった一つの質問が覚醒剤使用の現行犯逮捕につながった。

 「1分1秒でも長く街頭に立つ」。この言葉を胸に、地域の第一線で働くことこそが警察官の役目と信じて、今日も街頭に立つ。(柏崎幸三)

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