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大人になっても仁和寺に来て 修学旅行生らの拝観無料化へ、寺宝楽しんで

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仁和寺の境内。多くの人が散策を楽しむ=京都市右京区
仁和寺の境内。多くの人が散策を楽しむ=京都市右京区

 世界遺産・仁和寺(京都市右京区)が、高校生以下を対象に拝観料の無料化を目指して段階的に導入を進めている。京都を訪れる多くの修学旅行生らに寺の文化や歴史に触れてもらうのが目的で、担当者は「名前を覚えて、大人になってまた来てもらえれば」としている。

 仁和寺は真言宗御室(おむろ)派の総本山で、広大な境内の散策は無料。儀式や式典に使用される宸殿や黒書院などがある御殿や、寺宝を展示する霊宝館などは拝観料が必要で、有料エリアを訪れる高校生以下の人数は年間約3万人に上る。御殿の拝観料は高校生以上500円、小中学生が300円。

 しかし、タクシーで来た修学旅行生は有料エリアへ入らず、短時間で帰ることが多いという。周辺には、金閣寺(北区)や石庭が有名な龍安寺(右京区)があり、予算や小遣いが限られた生徒にとって、拝観料がネックになっているのではないかと考えた。

 「せっかく来たなら寺に伝わる文化財や美術を見て感じてほしい」。担当者らが対応を模索する中、平成30年6月に就任した瀬川大秀第51世門跡の下で、無料化の検討が始まった。

 同10~12月にあった国宝・金堂内の五大明王壁画の特別公開では、高校生以下の無料化を試験的に実施。境内で職員が案内すると「お金がいらないなら入ってみたい」と応じる生徒が多く、約3千人が見学したという。

 今年5月には修復を終えた観音堂(重要文化財)の公開があり、同様の取り組みをする予定。将来的には通年での無料化を目指す。減収を補うため、中高生用の案内冊子に賛同企業の広告を入れることも検討している。

 京都市内の主要な寺院では、西本願寺と東本願寺(ともに下京区)が一般も含め拝観無料だが、仁和寺のような取り組みは珍しいという。

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