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デジタル教科書で「未来の授業」 戸田市の取り組み、教育関係者ら注視 

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 戸田市の市立戸田東小学校で県内で初めて、教科書の内容をタブレット端末やパソコンに取り込んだ学習者用デジタル教科書を使った公開授業が行われた。戸田市は全小中学校にタブレット端末やノート型パソコンを導入しており、戸田東小では今年度から4年生のクラスで学習者用デジタル教科書を使った授業を行っている。学習者用デジタル教科書を使った公開授業は全国でもめずらしく、教育関係者らが高い関心を示していた。

 「あなたも未来の授業をのぞいてみませんか?」というテーマで行われた戸田東小の研究発表会と公開授業には県内外の教育関係者ら約150人が集まった。戸田東小は戸田市教育委員会から委嘱され、平成28~30年度の3年間、国語を中心にタブレット端末などを使った授業を実施しており、3年間の成果を報告する研究発表会と公開授業が行われた。

 4年生のクラスでは光村図書出版の学習者用デジタル教科書を使った国語の授業が公開された。「うなぎのなぞを追って」という教材を使い、生徒らが本文の要約に必要な言葉を抜き出して考えを整理した。

 先生の指導の下、生徒らはタブレット端末を慣れた様子で使いこなし、切り取りや消去などの編集作業をしながら、本文を要約した。斉藤太一くんは「教科書とノートを使うよりも簡単に作業ができるので便利」と笑顔で話した。

 4年生のクラスでは昨年4月から学習者用デジタル教科書を使った国語の授業を行っている。高橋健太教諭は「マイ黒板を活用することで各生徒の思考が止まらず、自分の考えを自由に表現できるのがメリット」と話す。他の生徒の考えに触れられ、共有できる教科書でもあるという。

 クラス全員で同じ画面を見ながら学習する先生用のデジタル教科書は、全国で普及している。ただ、「1人1台のタブレット端末が必要となる学習者用デジタル教科書は各自治体の財政状況もあり、まだ普及していない」(近藤百合教頭)。

 今年4月から学習者用デジタル教科書の使用が制度化され、文部科学省は平成32年の新学習指導要領で推進する生徒が主体的に参加する「アクティブ・ラーニング」で学習者用デジタル教科書の導入による効果を期待している。戸田東小の取り組みは先行事例として、今後、全国で活用される可能性もありそうだ。

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