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【彩人国記】久喜市商工会鷲宮支所・坂田圧巳さん(45) アニメ聖地、手探りで盛り上げ

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 平成19年に放送され、女子高校生たちの日常生活をかわいらしいタッチで描いた人気アニメ「らき☆すた」。その舞台となった久喜市鷲宮は、アニメファンの「聖地巡礼」の地として知られている。関連イベントやグッズの企画を通じて詰めかける多くのファンのニーズに応え、地域活性化につなげた久喜市商工会鷲宮支所の坂田圧巳さん(45)に話を聞いた。

 --らき☆すたを初めて知ったのは

 「19年のらき☆すたの放送当時、親しくしていた知人から勧められて見たのが最初でした。(鷲宮にある)鷲宮神社前の茶屋が描かれていて『なんだ、これ』と驚いた」

 --ファンを受け入れようと思ったきっかけは

 「インターネットの書き込みで、らき☆すたファンが鷲宮を訪れていることを知りました。足を運んだ鷲宮神社でファンに話を聞いてみると、『お土産にグッズがほしい』という反応があり、地元でも何かできないかなと思ったのが始まりですね」

 --地元の反応は

 「19年末に鷲宮神社で開いたイベントには3500人のファンが集まりましたが、イベント終了後、ごみが一つも残らなかったんです。『マナーがいい人たち』という印象が地元に定着しました」

 --「聖地」として受け入れ側の苦労は

 「アニメがブレークした当時は、まだ『聖地』というものが全国的に定着していなかった時期で、同僚と手探りで取り組みました。通常業務もあったので、ブレーク直後の1、2年は毎日、日付が変わるころに帰宅していました」

 --アニメファンが詰めかけるようになった。地元に変化はあったのでしょうか

 「実は、鷲宮はもともと観光地ではなく、地元の商店街もお客さんはご近所さんばかりでした。そこに地元以外の人たちが買い物をするようになり、新しい風が吹き込まれた印象を持っています」

 --鷲宮は「聖地巡礼」の成功例ともいわれています。その秘訣(ひけつ)は

 「第1に原作者の美水かがみ先生がこちらの取り組みを全面的に認めてくださったので、他ではやっていない女装コンテストなど自由に企画させてもらえた点が大きいです。第2に、らき☆すたは落ち着いた作品なので、実際の鷲宮の雰囲気とマッチしていて、住民の人たちも受け入れやすかった」

 --経済効果は

 「日本政策投資銀行の試算によると、らき☆すたの経済効果は31億円といわれていますが、アニメ放送から約10年後の現在、目に見える経済効果というものはなかなかありません。ですが、コンテンツをきっかけに鷲宮の地名を覚えてもらい、足を運んでいただけるのは地域にとって非常に大きいと思います」

 --最後に、らき☆すたファンに伝えたいことは

 「アニメ放送から約10年たちますが、今後もグッズの新規展開やイベントの開催を予定しています。これからもお待ちしています」(竹之内秀介)

                   ◇

【プロフィル】坂田圧巳

 さかた・あつし 専門学校卒業後、平成9年から鷲宮町商工会(現在は久喜市商工会鷲宮支所)で勤務。小規模事業者への支援という通常業務に加え、「らき☆すた」をきっかけに地域活性化も力を入れている。越谷市出身。45歳。

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