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【FACEちば人物記】西千葉工作室代表・西山芽衣さん(29)ものづくりの醍醐味を共有

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 京成線みどり台駅(千葉市稲毛区)から徒歩1分の場所にある「西千葉工作室」を企画、運営している。西千葉工作室とは? 西山さんは一言で「ものづくりのスペース」と表現する。何か新しいものを作ったり、修理したりしたい利用者に作業場所や道具を有料で提供している。

 西千葉工作室にはあらゆる道具が並ぶ。ドライバーやのこぎりといった木工道具から、はんだごてやミシン、本格的なレーザー加工機や3Dプリンターまで多種多様な工具がそろう。利用者はこれらすべてを使うことができる。

 西千葉工作室を訪れる年代も、3歳から90歳と幅広い。作るものもさまざまだ。子供ならおもちゃの鉄砲やぬいぐるみの家など。大人では、店の看板や家のカーテン、ビジネスで使う試作品やアクセサリーなど多彩だ。

 「例を挙げたらきりがない。ここは利用者それぞれが自分の暮らしを自分の手で作る場所なんです」

 群馬県出身。大学入学を機に千葉市に来た。建築学科を卒業後、企業に就職した。担当したプロジェクトで、平成26年春、西千葉工作室と、空き地を活用した多目的スペース「HELLO GARDEN(ハロー・ガーデン)」を西千葉にオープン。本格的に携わるために会社を辞め、現在は西千葉工作室とHELLO GARDENの代表を務めている。設立からもうすぐ5年。西千葉工作室の利用者は2千人を超えた。

 なぜ「ものづくりのスペース」を始めたのか。

 「地域の人々が、主体的に自分たちの暮らしや地域に関わる手段として、ものづくりが有効だと思った」と語る。

 どんなに手先が器用でも、思い描いたものをすぐ、うまく作れるわけではない。

 「どうして失敗したのか、改良して次もチャレンジする。ものづくりに限らず、生きていく上で大事なことですよね」

 利用者は試行錯誤を繰り返しながら、完成品を作り上げる。「今までできなかったことができるようになる。だから自信が生まれる」という。他の利用者とともに、作る楽しさや知識を共有できるのも西千葉工作室の醍醐味(だいごみ)のひとつだ。

 利用者がものを作る姿勢から感銘を受けることがある。利用者で、卓球部に所属する男子中学生は、家でも特訓しようと卓球の球が自動的に出てくるマシンを思いつき、西千葉工作室のスタッフに相談しながら一緒に作り上げた。

 「何かを欲しいと思ったときに諦めるのではなく、どう工夫したら実現できるかを考えて、チャレンジするのが素晴らしいと思った」と笑顔で話す。

 「そんなふうにポジティブに考えられる人が増えたら、社会はもっと良くなると思う」

 「生活に根ざすものづくり」を通して、私たちがもっと楽しく、快適になる世界を目指す。(橘川玲奈)

                   ◇

【プロフィル】西山芽衣

 にしやま・めい 平成元年、群馬県沼田市生まれ、大学入学を機に千葉市に移住。千葉大学工学部建築学科卒業。会社員時代の26年、西千葉工作室と「HELLO GARDEN」の設立プロジェクトに関わった。

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