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【しずおか~このひと~】御殿場市出身のプロゴルファー・芹沢信雄さん(59) アカデミーで故郷に恩返し

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 御殿場市出身のプロゴルファー、芹沢信雄さん(59)が昨年11月、同市にある名門ゴルフ場、太平洋クラブ御殿場コース内などにゴルフアカデミーを開設した。藤田寛之ら一流プロを長年指導し、黄金世代の勝みなみの昨季プロ初優勝の陰の立役者となった手腕はゴルフ界で高い評価を得ている。その“匠の技”を一般ゴルファーを対象に伝授する。自ら手本を示すために痛めていた股関節を手術し、並々ならぬ決意をうかがわせる。ゴルフ人生の集大成、そして故郷に恩返しするという心意気で運営に挑む。 (松本恵司)

                   ◇

 --太平洋クラブにアカデミーを開設した経緯は

 「いつまでもトーナメントプロではいられないと思っていたので、地元で、今までゴルフで経験してきたことをゴルフアカデミーとかでアマチュアにレッスンできれば最高かなという気持ちはありました。大箱根カントリークラブ(神奈川県)でアカデミーを3年半やっていましたが、もし地元で、しかも憧れの太平洋でやれればゴルフ人生最高だなと思っていました」

 「そんな折、太平洋がコース改修するのに伴い、あまり機能していなかったアカデミーの態勢を立て直したいので、地元だし、どうかと話を聞かせてもらいました。コラボレーションして地元を盛り上げようと言っていただけたので、喜んで移転しますと。(昨年の)11月に移転させてもらいました」

 --地元愛もありますか

 「ありますねえ、一度も出たことがないので。富士山が見える中でゴルフができることは素晴らしい。何しろ、日本を代表するコースで一緒に仕事をさせてもらえる。ゴルファーとしては大変誇りになります。アカデミーをオープンさせてもらったことはいいことだが、地元だけに失敗できないという思いがあり、プレッシャーはあります。自分の中では気の引き締まる思いです」

 --レッスン内容は

 「ゴルフをどれだけ楽しくしてもらえるかを一番のモットーにしています。アカデミーは正直、病院と同じ。やっぱり患者さんが来るわけですよ。みんな同じ病気じゃない。そういうのをいかにうまく治してあげられるか、いい薬を出せるか。(受講者には)そういう発想で考えてもらえればいいのかな」

 --18歳でゴルフを始めたきっかけは

 「高校1年からやっていたスキーの遠征にお金がかかるので、近所にいっぱいあったゴルフ場で夏休みや日曜日にキャディーのバイトをしていました。高校3年の9月、推薦をもらえるというので、親にスキーで大学に行きたいから行かせてくれと言ったら『スキーやってどうするんだ、駄目だ』と。スキー関係のサラリーマンになるかと考えていたら、たまたまゴルフ場にいたプロにゴルフを誘われた。おじさんのスポーツと思って、やりたいと思わなかったが、実際やったら難しいじゃないですか。何となく自分の中で魅力を感じたんですかねえ。おやじも『ゴルフならいいんじゃないか』と。ただ25歳までにプロになれなかったらゴルフ場で働けという条件で、ゴルフ人生が始まりました」

 「22歳で(プロテストに)受かって、それだけで幸せでしたが、試合に出て稼げるようになると欲が出てきました。27歳でプロ初優勝を果たし(通算5勝し)自分が思った以上に活躍できました」

 《飛距離はないが、安定度あるショットが持ち味。36歳の時、日本プロゴルフマッチプレー選手権で優勝し5年シードを獲得。飛ばし屋を目指しスイング改造に取り組み、スランプに。「そこでちょっと遠回りした」という。40歳の平成12年に復活優勝を果たす》

 --復活優勝には

 「自分でもびっくり。それから指導する際には自分を持たなきゃ絶対に駄目なんだなあと確信しました。自分に合ったゴルフスタイルをどうやって探すかをすごく感じるようになりました」

 --股関節を手術したと聞きます

 「(昨年8月のシニアツアーの)ファンケルクラシックが終わった後に。実際に発症したのは5年前ですが、(歩くにも)支障が出てきて医師に手術を勧められました。海外では(人工股関節置換術を)ジャック・ニクラウスがやっているが、日本の選手は聞いたことがないって。結局、ゴルフが好きだったんでしょうね。アカデミーをやっていく上でも自分が打って見本を見せたいタイプ。大会に出るにも練習量を増やせるし思い切って手術しました」

 --今年の目標は

 「4月からシニアツアーに出場するつもりです。思った以上にゴルフがよくなったら、プロゴルファーとして股関節の良さを訴えられる。30位以内のシード権入りし、その中で何度か優勝争いできれば十分じゃないですか」

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【プロフィル】芹沢信雄

 せりざわ・のぶお 昭和34年11月10日生まれ、御殿場市出身。30代からテレビでゴルフレッスン番組を約10年間にわたって担当。成績が悪くなったら批判されると考え、結果を出すことに必死だったという。主宰するチームセリザワには藤田寛之のほか、宮本勝昌、西山ゆかり、木戸愛らがいる。人生訓は「自分らしく」。

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