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【青森発】県産米のエース「青天の霹靂」収量最少 ブランド力低下を危惧

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 だが、コメ作りが盛んなJA津軽みらい(平川市)によると、30年産の作付け希望面積1010ヘクタールに対し、今年産の作付け希望面積(昨年12月25日現在)は810ヘクタール、生産者数も346経営体から320経営体にとどまっている。同農協特A米プレミアム研究会の工藤憲男会長は「31年産の作付け希望者が少なく、このままではブランド米の価値が落ちてしまう」と危機感をあらわにする。

 確かに青天の霹靂は、栽培マニュアルが厳格に定められ、農家の間でも作付けに二の足を踏むケースがあるのも事実。作付け希望者、面積とも減っていることについて、同農協の担当者は「農家が昨年のような天候不順の際の生産の難しさ、不安を感じているのではないか。基本にのっとった生産指導をしていく必要がある」と話す。

 ◆販売対策に危機感

 一方、販売対策に危機感を募らせる生産者も。青天の霹靂の技術普及拠点圃場(ほじょう)で生産する藤崎町の横山英樹さんは「青天の霹靂は県産米の使命を持ったコメ。欠品が一番、卸業者の信用をなくす。生産指導だけでなく、販売対策もしっかり考えてほしい」と販路への不安を口にする。

 天候不順が大きな要因とはいえ、このままでは今年産米への影響も危惧される。県は適切な生産対策の徹底を呼びかけるとともに、情報通信技術(ICT)を活用した高品質、安定生産対策に乗り出した。地域、生産者ごとに玄米のタンパク質や収量のデータを分析し、施肥指導に生かす試みだ。三村申吾知事は昨年12月6日の定例会見で青天の霹靂が減収となったことについて、「ICTを活用し、きめ細かな生産指導で作り手の思いに応えたい」と語った。

 これまで「質」「量」とも比較的順調に推移してきた青天の霹靂。天候不順が要因でブランド米としての付加価値を落とすことだけはあってはならない。何より生産者のこれまでの労苦が水の泡となってしまう。昨年のようにイレギュラーなとき、どのように対応し、作付けをしていくのかを考えることが今後の生産に生かされるのは言うまでもない。今こそ生産者、農協、行政が認識を共有するとともに緊密な連携が重要だ。

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