PR

地方 地方

「動乱の時代を身近に」 上河内民俗資料館で企画展「宇都宮藩士の明治維新」

Messenger
江戸時代末期に宇都宮藩士が書いた日記と、その内容が紹介されている=宇都宮市中里町の上河内民俗資料館
江戸時代末期に宇都宮藩士が書いた日記と、その内容が紹介されている=宇都宮市中里町の上河内民俗資料館

 幕末から明治時代初期の動乱期に宇都宮藩士、保田織之輔(やすだ・おりのすけ)が残していた日記を紹介するミニ企画展「宇都宮藩士の明治維新~保田織之輔のおつとめ日記」が宇都宮市中里町の上河内民俗資料館で開かれている。27日まで。

 日記は、足軽小役人だった織之輔が書き残したもの。市内在住の子孫が保存していた史料から見つかり、今回初公開した。

 織之輔の出生地や生没年は不明。日記に町同心(奉行配下の役人)として市中の警備に当たっていた仕事のことや、藩の重臣に同行して京都を訪れたこと、戊辰戦争での戦いの様子などを詳細に記していた。

 実物の史料とパネル展示で年代に合わせて紹介。宇都宮藩が神武天皇陵(奈良県橿原市)を修補した功績を認められ、藩主が位階を受けるために京都へ向かう道中は、名古屋城の金のしゃちほこを見物し、浜松のウナギが安かったことも記されている。京都から伊勢や大阪、神武天皇陵を参拝したことも分かっている。

 その後、水戸藩が中心となった尊王攘夷の天狗(てんぐ)党の乱(1864年)への追討や、戊辰戦争(1868~69年)に出兵。合い言葉や死者が出たことなど戦いの様子も書きつづっており、現場の生々しい状況が伝えられている。日記から新たな行軍ルートも明らかになった。明治に入り、「●五郎(だいごろう)」と改名。家族が増え、家を建てる様子なども記している。

 市教育委員会文化課の加藤奈々さんは「私たちに近い立場の人の日記なので身近に時代を感じられる。幕末を生き抜いた生活を知ってもらえれば」と話している。

 入館無料。12、15、21日は休館。問い合わせは同館(028・674・3480)。(松沢真美)

●=車へんに大

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ