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京友禅が眼鏡拭きに活路 経営者4人、ブランド立ち上げ 

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京友禅の眼鏡拭き「おふき」(上)とスマホ拭き「おふきmini」
京友禅の眼鏡拭き「おふき」(上)とスマホ拭き「おふきmini」

 「正絹を染める技術は世界一。京都の『ほんまもん』を気軽に手に取ってほしい」。京友禅の会社を経営する4人が立ち上げたブランド「SOO(ソマル)」は、着物用の絹の生地で色とりどりの眼鏡拭きを作っている。着物の需要が激減する中、伝統技術を残すため商品の開発や販売に工夫を凝らす。

 京友禅は、白い絹織物に型紙や手描きで色鮮やかな模様を染める伝統技術。分業によりデザイン、色合わせ、染め、蒸しなど約20もの工程を経て、主に着物の生地となる。生産量はピーク時の昭和46年の約2%に落ち込み、別の販路を見いだそうと平成28年にSOOが設立された。

 第1弾の商品は、目が細かく滑りがいい絹の特性を生かした眼鏡拭き「おふき」(1620円)。普段染める着物用の生地の上に、水玉や鳥獣戯画、祇園祭のちょうちんなど4人がデザインした柄を重ね、染め上げる。下地の柄と、上に重ねる柄と色の組み合わせは「一期一会」で、同じものは1枚もない。パッケージにもこだわり、本物の着物と同様、湿気から生地を守る「たとう紙」で包んだ。

 本物の京友禅が手軽に楽しめるとして、土産や贈り物として人気になり、現在では京都市内の百貨店や雑貨店など約40店舗で販売中だ。

 期間限定ショップなどでメンバー自らが店頭に立ち、染めのワークショップを開催したり、染色工程を説明したりする。「興味を持ってくれる人が想像以上に多く、驚いた」と代表の日根野孝司さん(42)。「売れればいいとは思っていない。京友禅の良さ、染色文化を知ってもらうきっかけにしたい」と話す。

 30年5月には、第2弾としてスマホ拭き「おふきmini」(810円)を発売。4人は、毎週作戦会議を欠かさず「技術を残すには、自力で新しい市場をつくっていかないと。挑戦を続けたい」と意気込んでいる。

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