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3Dプリンターで福祉器具 安価でオーダーメード可 高松

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3Dプリンターで作業する松川さん=高松市
3Dプリンターで作業する松川さん=高松市

 3Dプリンターを活用して身体障害者らの日常生活を補助する器具を作る取り組みを、高松市の一般社団法人「障害者・高齢者3Dプリンタ・ファクトリー」が進めている。個人の特徴に合った器具を比較的安価で手軽に製作でき、作り手も障害者。ゆくゆくはインターネットなどで販売し、事業を軌道に乗せたい考え。

 電動車いすのレバーを指先で軽く操作できる取っ手や、コップを持たずに飲める固定台、楽にペンが持てる補助器具-。ファクトリー代表の三野晃一さん(61)らがこれまでに手掛けたグッズは、約20種類に及ぶ。

 障害の程度は人それぞれで、市販の福祉用品では十分に対応できない場合が多い。高価なものも多く、義肢装具士などに依頼しても完成に時間がかかることがネックだった。

 そこで三野さんが目を付けたのが、3Dプリンター。オーダーメードの器具を費用を抑え容易に製作できる。最大の利点は、設計さえできれば障害があっても可能な点という。高松市の障害者就労支援事業所の職員だった平成25年、利用者で右半身不随の松川聡彦さん(53)らとともに開始した。

 「作る側が当事者だと、使う人のニーズに共感できる。障害者だからこそ成り立つ仕事」と三野さん。松川さんも「最初は手探りだったが、人の役に立って良かった」と話す。

 事業所側の都合で継続が難しくなり、いったん断念したが29年10月、一般社団法人を立ち上げ、活動を再開した。人手も資金も不足しており、本格的な製作や販売ができる仕組みづくりを目指している。

 同様の取り組みは関東や関西の障害者就労支援事業所などでも始まり、今後は連携する予定。三野さんは「福祉分野の新たな産業として確立させたい」と意気込んでいる。

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