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【学芸員ミュージアム談義】県陶芸美術館「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」 作品をどう守り伝えるか

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ブルーエナメル&ゴールドネックレス1865~70年ごろ、英国(穐葉アンティークジュウリー美術館蔵)
ブルーエナメル&ゴールドネックレス1865~70年ごろ、英国(穐葉アンティークジュウリー美術館蔵)

 県陶芸美術館で来年1月2日(水)から開催する「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」は19世紀の英国・ヴィクトリア朝に花開いた宝飾文化を中心とした展覧会です。有名なコレクターが所蔵していた作品については「世界の著名なコレクション」というコーナーを設けて紹介しています。

 写真の作品はジョン・シェルダンという英国王室御用達の宝石商のコレクションでした。ハートの部分は王室を象徴する色であるロイヤルブルーのエナメルでできており、星形にあしらわれたパールやダイヤモンドによる装飾や、重量感のあるゴールドのチェーンなど、見どころにあふれた作品です。

 本作を含むジョン・シェルダンのコレクションは、1939年の第二次世界大戦の勃発から1985年に彼がこの世を去るまでの間、金庫の中で厳重に保管されていました。そのため良質な状態のまま伝えられ、宝飾史上でも価値の高いものとして評価されています。

 美術品を所蔵するうえで重要なのは、作品をどのように保存し、後世に伝えていくかということです。今は評価が定まっていない作品でも、良質な状態で管理されれば、長い年月を経たのちに文化財としての価値を持つかもしれません。現代の作品だから、他に類品があるからと、扱いをおろそかにすると、その時代には数多くあった作品も、わずか数十年後には一点も残っていない状況になってしまうのです。

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