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【年の瀬記者ノート】那須町の新たな書店 出版関係者の思いと住民支え

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那須ブックセンターを開店して1年となる内田真吾社長(右)と、共に「書店と本の文化を拡める会」を運営している小中強志さん=10月13日、那須町高久丙
那須ブックセンターを開店して1年となる内田真吾社長(右)と、共に「書店と本の文化を拡める会」を運営している小中強志さん=10月13日、那須町高久丙

 那須岳が色付き始めた10月中旬、那須高原で開かれた古本祭り。取材を前に立ち寄ってみたが、町民をはじめ観光客らでにぎわっていた。8店の古書店が出店。各店主のうんちくを聞きながら本をめくり、「この本を」と気に入った歴史小説など数冊を買い求めた。ゆっくり本を手に取るのは久しぶりだ。会場はゆったりと時が流れ、懐かしさもあり、心が和んだ。

 古本祭りは全国で書店が姿を消している中、昨年、那須高原に開店した「那須ブックセンター」(同町高久丙)の1周年記念イベントとして開かれた。

 「地域に書店が必要」と考える出版関係者らが資金を出し、コンビニエンスストアの店舗跡を借りて開店。経営は決して楽ではないが、“応援隊”を結成した住民らに支えられている。

 同店は昨年10月、出版社役員の内田真吾さん(74)、編集者の小中強志(つよし)さん(65)、元大手書店役員で今年4月に亡くなった森雅夫さんらが開店した。町内の書店はJR黒田原駅前に1軒だけだった。那須高原地域では初の書店だ。

 インターネットでの通販や電子書籍の普及で全国の書店数は激減している。内田さんらは「手に取って本を選ぶことが大切。子供たちの情操教育や学ぶ力にもつながる。地域に本と出合える場所がないのは不幸だ」と訴え、「書店と本の文化を拡(ひろ)める会」を設立。商圏人口3万人程度で書店のない地域への出店を目指していた。町内に別荘を持つ小中さんの提案を受け、同町でリサーチを続けてきた。

 住民らはボランティア応援隊「那須ブックセンターの仲間たち」を結成し、「仲間たち通信 那須本屋だより」を発行する。

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