PR

地方 地方

遍路古道保全に高齢化の壁、若い力の確保急務 「まずは道歩くだけでも」

Messenger
遍路道の整備をする荒山さん(手前左)ら=徳島県阿南市
遍路道の整備をする荒山さん(手前左)ら=徳島県阿南市

 四国八十八カ所霊場を巡る遍路道のうち、古くから利用されてきた山道などの維持、整備に当たっている「加茂谷へんろ道の会」(徳島県阿南市)が、活動をどう継続していくか苦慮している。歴史的に貴重な場所を守り、安全に通行してもらうため取り組んでいるが、力仕事が多く、会員の高齢化は深刻。横井知昭会長(73)は「若い人に参加してもらい、整備技術や歴史を学んでほしい」と期待する。

 会は阿南市加茂谷地区の遍路道の保全や魅力発信のため、地元住民らで平成25年に発足、会員は現在約40人。春と秋に定期整備をし、台風や豪雨の直後にも実施。ウオーキングイベントを開催したり遍路道のマップを作ったりもしている。

 11月初旬、会員ら約10人が21番札所・太龍寺と22番札所・平等寺をつなぐ山道「いわや道」の整備に出掛けた。土の道に積もった落ち葉や小枝を熊手で脇に掃いたり、倒木をのこぎりで切ったりした。横井会長は「寺から寺へは舗装された別の道でも行けるが、いわや道には古くからの石造物が多く残り、歴史的に貴重」と話す。

 東京から駆け付けた会社員、荒山哲也さん(40)は5年ほど前に歩き遍路をした際、落ち葉が積もった所で足を滑らせ腰を打ち、「同じようなつらい思いをしてほしくない」と初めて参加した。

 会はフェイスブックなどで情報発信しているが、荒山さんのような世代は少数。会員の中心は70歳前後で、山道の上り下りが厳しい人も。5年後に今の活動が続けられるか見通せないという。横井会長は「まずは道を歩くだけでも良いので」と呼び掛ける。「歩けば道が踏み固められて一番の整備になる。私たちのやりがいにもつながります」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ