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神奈川県内10大ニュース 事件関連多数、著名人訃報も相次ぐ

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 産経新聞社横浜総局が選んだ今年の県内10大ニュース。年明け早々から成人の日に晴れ着トラブルが起き、6月に“騒動の責任者”が県警に逮捕されたほか、東海道新幹線では殺傷事件が発生し、平成28年に起きた大口病院の点滴中毒連続殺人事件では、元病院職員の女が逮捕されるなど、今年は事件のニュースが多い年だった。また、落語家の桂歌丸さんや絵本作家のかこさとしさんら、本県ゆかりの著名人の訃報も相次いだ。年末を迎え、今年を象徴するようなニュースを取り上げることで、この1年を振り返る。

 ◆1位 横浜市神奈川区の大口病院(現・横浜はじめ病院)で平成28年9月、入院患者の西川惣蔵(そうぞう)さん=当時(88)=と八巻信雄さん=同(88)=が相次いで点滴液に消毒液を混入されて中毒死させられた連続殺人事件で、県警は今年7~8月、2人に加え、興津(おきつ)朝江さん=同(78)=を殺害した容疑で、久保木愛弓(あゆみ)被告(31)を3度にわたり逮捕した。

 久保木被告は動機について「勤務中に患者が亡くなると、家族に説明するのが面倒で苦手だった」と身勝手な説明をしたといい、「20人分の点滴液に消毒液を混入させた」という趣旨の供述もしたとされる。

 横浜地検は今月7日、約3カ月間にわたる鑑定留置を経て、刑事責任能力に問題はないと判断。3人に対する殺人の罪と、5人分の点滴液に消毒液を混入させた殺人予備の罪で起訴した。

 ◆2位 東海道新幹線で6月9日午後9時45分ごろ、新横浜-小田原間を走行中の東京発新大阪行きのぞみ265号の12号車内で「刃物で刺された人がいる」と乗客から110番通報があり、乗客の女性2人が軽傷を負い、兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん=当時(38)=が首などを刺されて死亡した。

 県警は殺人未遂の疑いで、住所不定の無職、小島一朗被告(22)を現行犯逮捕。

 横浜地検小田原支部は約4カ月間に及ぶ鑑定留置を経て、刑事責任能力に問題はないと判断し、殺人と殺人未遂、銃刀法違反の罪で起訴した。

 小島被告は動機について、「自分で考えて生きるのが面倒だった。刑務所に入りたかった。無期懲役を狙っていた」などと供述したといい、遺族らには「特段、申し訳ないとは思わない」として反省の色を見せていないという。

 ◆3位 横浜市出身で、演芸番組「笑点」で長く親しまれた落語家で落語芸術協会の会長を務めた桂歌丸(本名・椎名巌)さんが7月2日、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため死去した。81歳だった。横浜市南区の「横浜橋商店街」の近くに住み、同商店街の顧問も務めた歌丸さんは、演芸場「横浜にぎわい座」の2代目館長も務めた。

 同商店街には献花台が設けられ、多くの地元住民やファンから愛された歌丸さんをしのび、数多くの花が手向けられた。訃報を受けて、同商店街協同組合の高橋一成理事長は産経新聞の取材に「横浜橋の星が消えてしまった」と語り、肩を落とした。

 11月1日から今月18日までは、横浜にぎわい座で「追悼 桂歌丸展」が開催され、高座姿の写真や楽屋で愛用していた湯飲み、趣味で使用していた釣りざおなどゆかりの品々が展示され、たくさんのファンが訪れた。

 ◆4位 民間事業者のカジノ運営を可能にするカジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法が7月20日、成立した。

 誘致先として有力視されている横浜市の林文子市長は平成28年12月のIR推進法成立を受けて、積極誘致を掲げていたが、ギャンブル依存症対策を優先する必要性を理由に一転してトーンダウン。市内では賛否両論がくすぶる。

 林市長も慎重な姿勢は崩していないが、市はIR実施法成立を受けて、事業者への情報提供の依頼を実施。水面下で議論が徐々に進み始めているとみられている。

 ◆5位 平成29年6月5日、大井町の東名高速道路で、萩山(はぎやま)友香さん=当時(39)=運転のワゴン車にトラックが追突し、友香さんと夫の嘉久(よしひさ)さん=同(45)=が死亡、2人の娘がけがを負った事故で、あおり運転の末に停車させて事故を誘発したなどとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた石橋和歩(かずほ)被告(26)の裁判員裁判の判決公判が今月14日、横浜地裁で開かれた。危険運転致死傷罪成立の是非が最大の争点となったが、地裁は成立を認めて懲役18年(求刑懲役23年)を言い渡した。

 ◆6位 川崎市は3月31日、公民館や市立公園など公的施設でのヘイトスピーチを事前規制するガイドラインを施行した。これを契機に、市内では在日コリアン(朝鮮人・韓国人)などに対するヘイトスピーチをめぐる対立が激化。JR川崎駅前で罵声を浴びせ合うなど、市内がヘイト対立の“主戦場”となった。

 住民不在の対立に市民は困惑。市側も対応に苦慮しており、対立は来年も続く様相を呈している。福田紀彦市長はヘイトスピーチの禁止を含む人権条例について「来年度中の成立を目指す」としている。

 ◆7位 成人の日の1月8日を前に、晴れ着の販売とレンタルを手掛ける横浜市の企業「はれのひ」(破産)が突然、営業を取りやめ、多くの新成人が晴れ着を着られなくなる騒動が発生した。

 県警は6~7月、粉飾した決算書類で2つの銀行から融資金をだまし取ったとして、詐欺容疑ではれのひ元社長、篠崎洋一郎被告(56)を2度にわたり逮捕。横浜地検は詐欺罪で起訴した。

 新成人らを被害者とした詐欺容疑の立件は見送られたが、篠崎被告は公判で謝罪を口にし、横浜地裁は今月19日、懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。

 ◆8位 座間市のアパートで平成29年10月、県内の男女3人を含む9人の遺体が見つかった事件で、殺人容疑などで逮捕された無職の白石隆浩被告(28)が9月10日、約5カ月間の鑑定留置を経て、強盗殺人と強盗強制性交殺人、死体損壊、死体遺棄の罪で起訴された。

 白石被告は「動機はカネ」「乱暴目的もあった」などと供述したとされ、接見したNHKの記者に「カネを払った相手に話をしたい」などと言い放ち、記者側が支払いに応じなかったことから、動機などについての質問には答えなかったという。

 ◆9位 横須賀市は2月1日現在の人口が39万9845人となり、昭和52年4月以来、41年ぶりに人口が40万人を下回ったと発表した。上地克明市長はショックを隠しきれず、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドが50年にヒットさせた歌「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を例に「今の横須賀には、ヨーコも来ない」と音楽好きならではの表現で自嘲気味に語った。

 横須賀は古くからベッドタウンとして栄えてきたが、人口減の傾向に歯止めがかからない状況が続いており、上地市長の手腕が問われている。

 ◆10位 『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『からすのパンやさん』などで知られる絵本作家のかこさとし(加古里子、本名・中島哲(さとし))さんが5月2日、藤沢市の自宅で死去した。92歳だった。

 かこさんの創作活動の原点となったのは、川崎市で、子供たちに創作指導をしたり、自ら紙芝居や幻灯を制作して子供たちに読み聞かせをしたりした、セツルメント活動にあったとされる。このセツルメント活動の経験を作家活動の大きな糧としたことなどから、県ゆかりの絵本作家として多くの県民から愛された。

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