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京都・両足院の門幕、82年ぶり新調 作業中の写真と展示

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 半夏生(はんげしょう)の寺として知られる建仁寺(京都市東山区)の塔頭(たっちゅう)、両足院(りょうそくいん)(同区)で、10月に新調した門幕の展示と、門幕を染める作業を撮影した写真展が開かれている。作業を担当した「染司(そめのつかさ)よしおか」六代目の吉岡更紗(さらさ)さん(41)は、「うちの工房の中でも大きな仕事。歴史ある寺の門幕を手がけることができてうれしい」と話している。24日まで。

 門幕は、施餓鬼(せがき)など特別な法要の際に山門にかける幕。普段は蔵に収納されている。両足院では昭和11年に制作した門幕が変色したり老朽化したりしたため、檀家(だんか)の1人が新しく奉納することを提案。82年ぶりに新調することとなった。

 化学染料が主流となるなか、伊藤東凌(とうりょう)副住職(38)が「最高のものを作りたい」と、植物染め(草木染)にこだわる染司よしおかに依頼した。新調した門幕は、横約5メートル、高さ1・9メートルのちりめん地。ムラサキ科の多年草の根、紫根(しこん)を細かく砕き、それを麻袋に入れて紫色を抽出して染める作業を16日間繰り返し、上品で濃厚な紫に染め上げた。

 使用した紫根は約50キロ。「門に飾ったときには感動しました」と吉岡さん。伊藤副住職は出来栄えに「わたしたちの衣も最近は化繊が多い。天然の紫で染め上がった状態は言葉で表現しきれないほど素晴らしい」と満足そうだ。

 また、京都の祭りと風景を撮影するカメラマンの三宅徹さん(44)が一連の作業工程などを撮影し、約40枚の写真を展示している。三宅さんは「撮影を通して、化学的な染色の知識を肌感覚で表現する職人のすごさを感じた」と話す。午前11時~午後4時、拝観料600円が必要。

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