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「地熱発電で湯濁った」稼働停止を申し立て 熊本・小国町わいた温泉郷旅館経営者

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 地熱発電所の影響で湯が濁るなど泉質が変化したとして、わいた温泉郷(熊本県小国町)にある温泉旅館の経営者2人が、発電事業者に対して、施設の稼働を停止し、因果関係を調査するよう求める仮処分を、熊本地裁に申し立てたことが17日、分かった。稼働中の地熱発電所の停止を求める申し立ては、全国で初とみられる。(中村雅和)

 申し立てたのは、同町内にある「山林閣」「華柚(はなゆう)」の経営者。申立書などによると、両旅館で平成28年10月ごろから、湯の濁りなどが発生した。

 当初、営業には影響ないほどだったが、山林閣では30年1月中旬から、華柚では5月初旬頃から、濁りが激しくなり、現在も続く。

 28年に最初の濁りが出る直前、両旅館から1~2キロ離れた「わいた地熱発電所」で、発電に使った水を地下に戻す井戸「還元井(せい)」の2本目の稼働が始まっていた。

 地熱発電所は、地下深くから高温の蒸気をくみ上げ、発電用タービンを回す。

 使用後に蒸気は水となるので、地下に戻したり、温浴施設で使ったりする。わいた地熱発電所は、還元井で地下に戻していた。

 両旅館はこの結果、地下水脈などに変化が生じ、湯に濁りが出たと主張する。わいた地熱発電所では、温水を地下に戻しきれず、地表にあふれ出るオーバーフローも起きたという。

 華柚の経営者、佐藤一幸氏は「湯の濁りは、温泉旅館にとって死活問題だ。同じ地熱利用者として、原因究明には協力すべきだ」と語った。

 一方、地元住民が出資し、地熱発電所を運営する「合同会社わいた会」の代表社員、後藤幸夫氏は「裁判を通じ、われわれの主張を明らかにする」とコメントした。

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