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「もっと面白いものを」 真壁仁・野の文化賞に黒羽根さん 山形

 「野の思想家」と呼ばれた山形県を代表する詩人、真壁仁氏の遺志を継承するために創設された「真壁仁・野の文化賞」の第34回受賞作品に鶴岡市の整形外科医、黒羽根洋司(くろばねようじ)氏(71)のノンフィクション作品「庄内の女たち」(ライトハウスパブリケーション)が選ばれた。

 受賞作「庄内の女たち」は、横光利一、森敦、半村良ら7人の著名作家の妻が庄内地方の出身者であることに着目。また23歳で夭折(ようせつ)した小説家、田沢稲舟(いなぶね)と詩人の菊池リウの2人が庄内出身であることから、黒羽根氏は女性9人の資料を丹念にあたり、明治から昭和にかけて逞しく生きた庄内の女を愛着を込めて伸びやかに描いた。

 作品は、庄内地方の地元紙「荘内日報」で連載した記事に加筆、編集し直したもので、随所に黒羽根氏の独自の創造力を加えた。選考委員会の阿部博行委員長(70)は「単なる伝記ではなく著者の文学的素養から生まれた創造力が作り上げた作品。それぞれの女性が流れるように連なっているのは作者の力量だ」と評した。

 黒羽根氏は県庁で行った会見で「健気に一生懸命に生き、凛として生きる人々を、人物と歴史を縦糸と横糸にして一冊にまとめた。これからももっと面白いものを書いていきたい」と語った。贈賞式は来年1月20日、山形市の山形国際ホテルで行われる。

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