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獣害防止に薬草ヤマトトウキ、甲府で初収穫 「地区の名産に」

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 甲府市上帯那町の遊休地で11日、高麗ニンジンのような根の香りをシカやイノシシなどが嫌い、獣害に遭いにくい薬草「ヤマトトウキ」の初収穫が行われた。雑草などにも強く、他の作物と比べ作業の負担が少ないという。同地区は中山間地で獣害に悩まされ、高齢者も多いことから、JA甲府市が農家に転作を推奨している。同JAや農家は「地区の名産にしたい」としている。 (昌林龍一)

 JA甲府市によると、ヤマトトウキに取り組んでいるのは、帯那地域活性化推進協議会の農家約20軒。同協議会の末木英明会長(84)の遊休農地(約150平方メートル)を使い、4月に約1500株の苗を初めて植えた。

 11日に収穫できたのは約800株。根の長さは最長15センチだった。漢方薬の材料になる根の部分を切って洗い、天日干しする。

 根は薬用植物栽培に取り組む「富士ジネンテックファーム」(北杜市小淵沢町)が集荷し、漢方薬の原料として大手製薬会社に販売する。

 同社によると、ヤマトトウキは血流を良くする成分「リグスチリド」が多く、更年期障害の改善などに効き目があるとしている。

 同社は、帯那地区で農作物の獣害が多いことを知り、1月に説明会を開催。協議会で栽培を決めた。

 JA甲府市は、獣害を受けにくく、面積当たりの利益率がコメの約2倍というヤマトトウキの利点を農家に説明してきた。

 土地を貸した末木さんは「この辺は標高600メートルで冷涼な気候だが、ヤマトトウキは寒さにも強い薬草でありがたい」と話す。

 収穫に参加した甲府市上帯那町、農業、山本勅夫さん(69)も「来年は根をゴボウぐらいの大きさになるように育てていきたい」と意気込みを語った。

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