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【宮城発】南三陸・志津川湾、ラムサール条約湿地に 自然と共生、世界のモデルへ

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ラムサール条約湿地に登録された宮城県南三陸町の志津川湾(宮城県南三陸町提供)
ラムサール条約湿地に登録された宮城県南三陸町の志津川湾(宮城県南三陸町提供)

 宮城県南三陸町の志津川湾が10月、国際的に重要な湿地の保全を目指すラムサール条約湿地に新たに登録された。東北では初の海域での登録となり、海藻が繁茂する藻場(もば)としては国内初。東日本大震災で大きな被害を受けた同町は復興の途上にあるが、志津川湾の価値が国際的に認められたことで、今後のまちづくりにも期待が膨らむ。(石崎慶一)

 登録された南三陸町の志津川湾は県北東部に位置し、面積は5793ヘクタール。寒流と暖流の影響を受け、冷たい海に生息する海藻と暖かい海に見られる海藻が共存する。ラムサール条約湿地には海域も含まれ、「海藻の藻場」として貴重であるとして、環境省は平成22年9月に志津川湾を「ラムサール条約湿地潜在候補地」に選定した。

 ◆震災で動きは中断

 ところが翌23年3月の震災で同町が被災したことから、登録に向けた動きは中断。震災から5年後の28年に同町は本格的な活動を再開し、住民説明会や機運を醸成するシンポジウムを開催するなどしてきた。

 志津川湾では約200種類の海草・海藻類が確認され、500種類以上の海洋生物の餌場や生息地となるなど豊かな生態系が形成されている。また海草や海藻を餌とする国の天然記念物コクガンの越冬地ともなっている。コクガンは絶滅危惧種で、世界中の8千羽ほどのうち100~200羽が志津川湾で冬を過ごす。こうしたことなどが評価され、登録が実現した。

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