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古墳時代の短甲型紙、新たに5種類確認 橿考研博

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 奈良や宮崎で出土した古墳時代の短甲(たんこう)(鉄製胴甲(どうよろい))を橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)が3次元計測した結果、製作時に「型紙」(設計図)を使用していたとみられることが分かり、同館の吉村和昭学芸課長らの研究グループが7日発表した。大きさと形状が同一の部材が新たに5種類確認されたといい、同館は8~23日に研究資料を展示する。

 10以上の鉄板を鋲留(びょうどめ)してつくられる短甲を3次元計測し、データを比較して調査。大きさと形状が同じ部材が最上部の「押付板(おしつけいた)」で2種類、上から2段目の「竪上(たてあげ)第2段」で3種類確認された。西都原4号地下式横穴墓(宮崎県)で出土した短甲の押付板のほか、新沢千塚510号墳(橿原市)と後出3号墳(宇陀市)の竪上第2段の部材が同じだった。

 調査したのは、奈良、宮崎、長野、群馬などで見つかった短甲計74領。これまでに2種類の押付板で型紙の存在が確認されていた。

 研究グループはまた、奈良先端科学技術大学院大学の高松淳准教授との共同研究で、3次元計測データをコンピューター処理し、湾曲した部材を自動的に平面画像として表示する技術を開発。形状の微妙な違いを数値化できる可能性が出てきたという。

 吉村学芸課長は「短甲の工房は見つかっていない。部材を調査することで、どこでどのように作られたのかという謎に迫っていきたい」としている。

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