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AI使い学習状況把握 京都市教委、NEC・京大と連携 

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 京都市教育委員会は5日、NEC(東京)や京都大と連携し、京都市内の小中学校を対象にAIなどの先進技術を活用した学習状況の可視化などを行う実証実験を来年1月から本格的に行うと発表した。NECによると、教育現場でデジタルコンテンツを使う例は多くあるが、AIを駆使しての実証実験は先進的という。在田正秀市教育長は「従来は教員の知識や経験を生かして授業を実践していたが、これからは最先端のAI技術を用いた証拠を基に授業の改善を進めることが必要」と述べた。

 実証実験は、子供の発話や感情などを可視化するNECのサービス「協働学習支援ソリューション」と、どのような情報で分析・フィードバックすれば学習が促進されるかを示す京大学術情報メディアセンターのデータ分析「ラーニングアナリティクス」を活用して実施。8、9人のグループ学習で交わされる教師と子供たちの音声を取得し、話した内容や量、感情の変化、キーワードなどをリアルタイムで教師のタブレット端末に表示する。

 タブレット端末には無料通信アプリLINE(ライン)やチャットなどのように会話が文字で流れる仕組み。子供一人一人の思考力や判断力、表現力などを即座に把握して授業中に子供たちに効果的な働きかけができるほか、次回以降の授業の改善に役立たせるなど効果的なグループ学習の可能性を検証する。学習効果の最大化と教員の負担軽減を図るのが実験の狙いという。

 すでに10、11月の2カ月、市内の小中学2校計4学級で、円筒型のマイクで子供たちの音声を個別に収集、識別する事前検証を行った。感情の変化については、平常、悲しみ、怒りなどの5種類に分別し点数化するという。

 NECは「教育のプラットフォームを京都発で作りたい」とし、京都大の緒方広明教授も「グループ学習においては解明されていないことが多く、この実証実験でいろんなことが分かってくるのでは」と期待を寄せる。(田中幸美)

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