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静岡茶の魅力、「茶事変」で発信 ワイングラスで/畑をながめ優雅に

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 静岡茶の魅力をもっと知ってほしい-。お茶農家の高齢化が進み、生産者減少に歯止めがかからないといった課題がある中、静岡茶のおいしさや楽しさなどを国内外に積極発信し、茶のある暮らしの豊かさを共有することで茶業界の発展を図る新プロジェクトがスタートした。するが企画観光局(静岡市葵区)が中心となり進めるプロジェクト名は「茶事変(ちゃじへん)」。次々と新しい仕掛けを提案することで伝統ある“茶事”に変革を起こし、「お茶の可能性を抽出しきる」という思いを込めている。(那須慎一)

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 11月下旬、日本平ホテルの一室で、静岡産の食材をふんだんに用い、同ホテルの日本料理統括料理長を務める藤口晃一さんこだわりの和懐石が振る舞われるイベントが開かれた。ただ、一品一品に合わせる飲み物は日本酒でもワインでもなく、すべて「静岡茶」。冷たい茶はワイングラス、温かい茶は白磁茶碗(ちやわん)で提供された。たとえば、メインで出された合鴨胸肉のローストには、製茶問屋・山梨商店(静岡市葵区)のフルーティーで紅茶のような味わいが特徴の後発酵茶「LA香寿」が合わされた。コーヒーの香ばしさを持たせた料理に香ばしいお茶を組み合わせることで、香りや口中での味わいに深みを持たせた。茶の専門家がその都度、料理と茶の組み合わせの理由を解説。楽しみながら、産地や種類の異なる奥深い茶の世界を学べる内容に、参加者も満足した様子だった。

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 今秋にプロジェクトを本格的に開始して以降、料理と静岡茶のマリアージュを楽しむイベントを静岡市内のホテルや飲食店などで開催しているが、今後は、さらに新たな仕掛けで攻勢をかける。

 たとえば、生産地を散策しつつ、茶畑を望める特設の「はたけの茶の間」で、県内各地の特色あるお茶を楽しむ体験型の茶事の積極展開だ。試行的に島田市の茶農家で実施し好評だったため、希望に応じて他の茶農家にも取り組みを広げ、サポートしていく計画だ。プロジェクトを進めるするが企画観光局企画事業本部長兼企画開発部長の片桐優氏は「茶農家からは多くの人に茶畑まで来てもらいたいと希望する声がある。ワイナリーのように茶の生産状況を見てもらい、おいしい空気の中で楽しんでもらえば、お茶への評価が変わるのでは」と説明する。グリーンツーリズムの発想を取り入れる形で、県内にとどまらず、国内外からも誘客を図る狙いだ。このほか、産地や品種、蒸し具合などが異なる荒茶の特徴を見極め、ブレンドする「合組(ごうぐみ)」に新たな風を吹き込む。茶の専門家がイベント来場者一人一人に味や香りなどの好みを聞きながら、特別なブレンド茶を作り、楽しんでもらう試みなども展開する計画だ。

 片桐氏は「静岡茶を飲む人を増やしたい」と目標を掲げる。そのために、各イベントの反響をみながら、お茶の楽しみをさまざまな角度から提案し、観光面も含めた盛り上がりにつなげたい考えだ。

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