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参院福岡選挙区の野党共闘道険し 野田氏の「立民入り」に国民反発

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 来年夏の参院選で、福岡選挙区(改選3)における野党共闘が暗礁に乗り上げている。立憲民主党は、現職の野田国義参院議員(60)を擁立する構えだが、反発する国民民主党が対抗馬擁立を模索する。野田氏は初当選時、旧民主党に所属していたが、国民には入らず、より政党支持率の高い立民会派入りしたからだ。野党が分裂すれば、与党による3議席独占も現実味を帯びる。 (小沢慶太)

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 「草の根の政治を、まっとうな政治を福岡から取り戻そうではありませんか」

 野田氏は3日夜、福岡市中央区で開かれた立憲民主党福岡県連のパーティーで、声を張り上げた。

 「草の根の政治」「まっとうな政治」は、立民が結党以来、訴えてきたキャッチフレーズだ。野田氏は、立民から出馬する意欲を明らかにしたといえる。

 パーティーに出席した枝野幸男代表も記者団に「皆さんが想像されているような方向で、順調に物事が進んでいくと思っている」と述べた。野田氏が入党し、公認候補として擁立するという見通しを示した。

 野田氏は衆院議員を経て、平成25年に旧民主党から参院初当選。その後、旧民進党に所属したが、国民には加わらず、今年10月に立民参院会派に入会した。無所属で活動することで、国民民主や連合の支援を得る狙いがあった。

 立民と国民を両てんびんにかけるような思惑は、外れた。立民からは入党を強く促され、国民民主は野田氏の会派入りに強く反発した。

 背景には国会での野党の主導権争いがある。野田氏の立民会派入りが一つの要因となって、国民は参院の野党第1会派から転落し、立民が取って代わった。国民にとって、野田氏は転落の引き金を引いた。

 国民は、支持率が「超低空飛行」を続ける。党執行部は参院選で、1人区だけでなく、複数区でも野党共闘を目指す。それでも「野田は許せない」となっている。

 怒りに震える国民の榛葉賀津也参院幹事長は10月下旬、福岡市を訪れた。同党福岡県連の吉村敏男代表と面会し、「党本部では主戦論が大勢を占めている」と、新人候補を擁立する方針を伝えた。

 吉村氏によると、県連内にも野田氏を批判する声が多く、主戦論に傾きつつある。吉村氏は「ただの嫌がらせではなく、来春の統一地方選にも貢献できるような候補を擁立したい」と話した。

 ■「泥仕合」

 旧民進党が分裂してできた立民、国民両党の「泥仕合」に、連合福岡は頭を抱える。

 当初、連合福岡は無所属の野田氏を野党統一候補として、参院選に挑む構図を描いていた。しかし、野田氏が立民から出馬し、国民民主も候補を擁立するとなれば、連合の組織も股裂きとなりかねない。

 関係者によると、枝野氏は3日夜のパーティー後、連合福岡の西村芳樹会長と福岡市内で会談。野田氏を前提に、立民候補への支援を求めた。

 ただ、連合にはすんなり「はい」と応じられない事情がある。立民が掲げる「原発ゼロ」などの政策には、電力総連をはじめ強く反発する産別がある。

 西村氏は「立民も国民も一緒にやれる候補が、望ましい。連合を割ることがないようにしなければならない」と語った。

 さらに野党分裂は、与党に漁夫の利を与える。

 改選3議席の福岡選挙区では、野田氏のほか自民党現職の松山政司氏(59)と公明党の新人、下野六太氏(54)が出馬を予定する

 野党候補が複数立った場合、自民党が2人目の公認候補を擁立し、与党による3議席独占を目指す可能性もある。

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