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都立中高一貫校の「併設型」高校募集停止へ 都教委が骨子案、白鴎など5校

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 都教育委員会は都立高校の改革推進計画の骨子案を公表し、都立の中高一貫校10校のうち、高校からの入学も受け入れている「併設型」の5校について、高校の生徒募集を将来的に、停止する方針を明らかにした。停止時期は未定で、今後、都民からの意見も参考にして検討を進め、来年2月に計画を公表する。

 都教委は都立の中高一貫校として計10校を設置。このうち白鴎、両国、武蔵、富士、大泉の5校は高校からの入学も受け入れる都立中・高の「併設型」として運営されている。一方、高校からの入学を受け入れない「中等教育学校」は小石川、桜修館、立川国際、南多摩、三鷹の5校ある。

 都教委が示した来年度以降の都立高校改革推進計画の骨子案では、併設型の高校からの入学について「志望状況が低調」と指摘。高校の生徒募集を停止する方向で検討を進めている。

 併設型の5校は現在、高校で80人の生徒を募集。しかし、平成28年度の受験で白鴎が0・89倍と定員を割ったほか、29年度でも両国が1・00倍となるなど5校いずれも受験倍率は低調となっている。

 都教委は来年2月に公表予定の改革推進計画で併設型での高校の募集を停止する方針を示す一方、中高一貫校の中学受験時の受験倍率が高いことから、併設型5校について中学の入学枠を増やす方向で検討していく。

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 ■人気低調…カリキュラムに制約も

 平成17年に白鴎高に都立で初めての付属中学が設立され、当初は倍率が14倍以上となるなど高倍率が続いてきた中高一貫校の受験。スタートから10年以上が経過し、徐々に倍率が落ち着いてきているとはいえ、29年度の10校の平均倍率は5・65倍と依然として高い人気を誇る。一方、併設型の高校受験倍率は29年度の平均が1・34倍。都立高の全日制普通科の同年度の平均倍率1・47倍と比べても見劣りするのが現状だ。

 都中学校長会が受験直前の毎年12月に実施している中学生を対象とした受験志望調査では併設型の高校受験倍率が29年度で平均0・97倍。志望段階では「定員割れ」を起こしている。受験生は志望調査をもとに実際の受験校を絞り込むため、都教委も「このままでは希望すれば入れる高校になる」との危機感が強い。

 低倍率の要因は、6年間の体系的な授業という一貫校の売りにある。受験生や保護者側からは「中学から在籍している生徒となじめるか不安」「高校から入学して勉強についていけるか不安」などの声があり、高校での受験倍率を低くしている要因となっている。

 都教委が行った検証によると、併設型では高校入学者が存在することから「中高一貫した体系的な教育の展開に制約が働いている」と教育現場からの指摘があり、一貫校の特性が教師にとっても足かせになっている。高校募集を停止する背景には、低い受験倍率に加え統一的な指導の難しさもあるようだ。

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