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80年代の美術にフォーカス 高松市美術館30周年記念特別展 多様な表現楽しんで

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高松市美術館で開館30周年の特別展「起点としての80年代」が開かれている=高松市(塩田真里撮影)
高松市美術館で開館30周年の特別展「起点としての80年代」が開かれている=高松市(塩田真里撮影)

 高松市の市美術館で開館30周年を記念した特別展「起点としての80年代」が開かれている。好調な経済状況を背景に、いろいろなスタイルの美術が展開された80年代を総括する大規模な展覧会とあって、来場者は多様な作品を味わえる。

 近年、日本の80年代の文化はさまざまな分野で回顧や見直しの動きが高まっている。美術も同じで、戦後美術として研究が進んだ70年代、世界的な評価が高まった90年代、そのはざまにある80年代に改めて注目が集まっているという。

 展示空間全体を作品にする「インスタレーション」、美術作品専用の空間以外で展示する「オルタナティブ・スペース」、コンピューターなどの電子機器を利用した「メディア・アート」など、80年代は今では当たり前となっている表現方法が生み出された、豊かで興味深い時代といわれる。

 本展は、80年代の美術を本格的に取り上げ、今日の視点から見つめ直し、「起点」となる作品を紹介している。作品点数は約60点。うち半数は80年代に開館した同館の所蔵作品で構成されている。

 岡山県出身の中原浩大さんの作品「夢殿」は、オリジナルが1984(昭和59)年に制作されており、サイズや素材感などが当時のスタンダードから大きく逸脱した存在感ある作品。展示後に処分されていたが、2014(平成26)年に再生し、今回も同館で3日間かけて約400キロの粘土を張りつけて仕上げたという。

 このほか、日比野克彦さん、舟越桂さん、川俣正さん、大竹伸朗さん、森村泰昌さんら19人の作家の作品を展示。大半が現在も第一線で活躍する作家たちで、彼らの若い頃のエネルギッシュな作品に、来場者らは見入っていた。

 同館学芸員の牧野裕二さんは「若い人には新鮮に写り、当時を経験した人にはその頃を思い出させるような内容となっている。ぜひ見てほしい」と話した。

 16日まで。月曜休館。入場料は一般千円、大学生500円、高校生以下無料。問い合わせは同館(Tel087・823・1711)。

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