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【かながわ美の手帖】カスヤの森現代美術館「今、神話が語るもの-人類の終末と復活の神話-」展

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「太陽がその子供たちを食う」(中部アフリカ・ファン族、2010年、紙・水彩、28・0×35・5センチ)
「太陽がその子供たちを食う」(中部アフリカ・ファン族、2010年、紙・水彩、28・0×35・5センチ)

 ■世界の伝承30枚の絵に、現代人に「戒めと示唆」

 自然災害や環境破壊、繰り返される戦争を前に、私たちはどう生きるべきか。そんな課題を、芸術を通して問いかける企画展「今、神話が語るもの-人類の終末と復活の神話-」が横須賀市のカスヤの森現代美術館で開かれている。オランダの学者、ミネケ・シッパーが集めた世界中の「終末」に関する神話30話をもとに、米国在住の芸術家、山口由理子が描いた30作の絵画を紹介している。

 ◆悪行が支配すれば…

 「世界各地に残る終末神話は滅亡をテーマにしながらも、生き残った者が希望を見いだすという物語が多い」。そう解説するのは同館長の若江栄●(はるこ)だ。「神話は人類が経験した天災を後世に伝え、戒める役割も持つ」とした上で、同展について「現代に生き、自然災害に悩まされるわれわれにとって、大きな示唆となる」と話している。

 展示室の一室に掲げられた30枚の絵画。大きさは横約35センチ、縦は約25~28センチと小ぶりだが、巨大な渦、逃げ惑う人、押し寄せる大波、落ちる空など、内容はいずれもおどろおどろしい。

 「地下からの大洪水」が印象的だ。この世の終わりを思わせる真っ赤に焼けた空の下、女性とおぼしき人影が横たわっている。空には大きな太陽が浮かび、女性の口とつながっている。世界が洪水で壊滅し、残された女性が太陽の子を宿すという北米先住民の神話だという。

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