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【私のイチ押し】茅ケ崎市美術館・小川稔館長 音二郎と貞奴 語り尽くせぬ面白さ

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音二郎と貞奴の面白さにひかれているという茅ケ崎市美術館館長の小川稔さん
音二郎と貞奴の面白さにひかれているという茅ケ崎市美術館館長の小川稔さん

 先日まで開催していた「原安三郎コレクション 小原古邨展」は大盛況でした。この美術館は実業家の原安三郎の別荘跡地に立っていますが、その前には川上音二郎と貞奴の夫妻が住んでいたんです。明治の日本で初めて一座を率いて海外公演した新派俳優の音二郎と女優の貞奴です。

 演劇は素人で、さほど関心はなかったのですが、私が美術館に入った頃、貞奴の評伝が出て、茅ケ崎に関わりがあるし、面白そうな気がして、築地の松竹大谷図書館を訪ねました。すると、司書の方が「こんなものがあるのですが」と古びたアルバムを引っ張り出してくれ、開けてびっくり。一座の欧米公演関係資料でした。しかも、その中に「茅ケ崎の家」の写真を見つけたときは震えました。

 撮影場所がまさに、ここ(美術館の敷地)なんです。新発見の資料も合わせて平成23年に「川上音二郎・貞奴展」を開くことができました。肝心の「音貞アルバム」は経年劣化がひどくて先日、大谷図書館が補修とデジタルアーカイブ化のためのクラウドファンディングを行い、目標額を達成しました。音二郎と貞奴の面白さは1回の展覧会では、語り尽くせませんね。

                   

 【メモ】昭和29年生まれの64歳。東京芸術大学大学院美術研究科卒。美大非常勤講師、家業の飲食業などを経て、平成20年に茅ケ崎市美術館館長就任。今年11月4日まで開催していた開館20周年記念「小原古邨展」の総入館者数は約3万7000人で、同館最多を記録した。25年には長野県の松本市美術館館長にも就任。「展覧会への、子育て世代の関心をもっと高めていきたい」

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