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川崎「不法占拠」 池上町ルポ 秩序なき世界、広がる混沌

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街区内では道幅が狭く、廃屋も目立つ=11月8日、川崎市川崎区
街区内では道幅が狭く、廃屋も目立つ=11月8日、川崎市川崎区

 東京と横浜を結ぶ「産業道路」と呼ばれる幹線沿いの臨海部に川崎市の池上町は位置する。高架橋が“目隠し”となり、内陸側からは目に入りにくい。だが、一歩足を踏み入れると、一般的な住宅街とは異なる、雑然とした世界が広がっていた。

 家と家との間隔が極端に狭く、細い路地には両側から家屋の一部が張り出す。無秩序に家が建てられ、至る所で道が曲がりくねっている。舗装が剥がれた道路上には、植木鉢や洗濯機、バイク、自転車などが置かれていた。

 ◆周囲と隔絶され

 日中でも街頭に人影は少ない。住民の高齢化が進んでいるとみられ、時折見かけるのはほとんどが高齢者だ。まれに子供連れやカップル、バイクに乗った青年などが通り過ぎる。

 食料品を扱う小さな商店や焼き肉店があるほかは、町工場のような小規模の施設や事業所が数軒並ぶ。コンビニエンスストアやコインパーキングなどの施設は見当たらない。周囲の市街と隔絶され、生活面のインフラが不十分なことは明らかだった。住みづらさが想像される。

 ただ、街頭にいた女性の一人は「住めば都。ここで生まれて、何十年も親しんできた。空気の悪さに苦しんだこともあったし、つらいこともあったが、いまは幸せに暮らしている」と話して、笑顔を見せた。

 ◆違法性「知らぬ」

 玄関先に腰掛けて、爪を切っていた高齢の女性に詳しい話を聞いた。親の代が朝鮮半島から日本に渡ってきた在日2世という。

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