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塩谷「佐貫石仏」発掘調査で平安時代の土器片出土

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塩谷町にある国指定史跡の磨崖仏「佐貫石仏」で進められている発掘調査で、説明を受ける現地説明会の参加者=塩谷町佐貫
塩谷町にある国指定史跡の磨崖仏「佐貫石仏」で進められている発掘調査で、説明を受ける現地説明会の参加者=塩谷町佐貫

 塩谷町佐貫にある国指定史跡の磨崖仏(まがいぶつ)「佐貫石仏」(佐貫観音)で進められている発掘調査で23日、とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター(下野市)による現地説明会が開かれた。今年度の調査では、石仏が彫られたとされる平安時代の土器片(土師器(はじき)坏(つき))が出土している。伝承を裏付ける可能性があり、石仏制作の時期の研究を進める上で貴重な史料となりそうだ。

 現地説明会には歴史愛好家ら約70人が参加。調査は今年度で3年目となり、土器片は、石仏前に建つ佐貫観音院の東側で2点出土した。同じ平安時代の北宋銭(渡来銭)も確認された。

 土器は茶碗(ちゃわん)など日常用具として使われていたもの。石仏と何らかの関係があったとみられる人物の痕跡と推測できる。

 同センターの藤田典夫副所長は「石仏が彫られたのは平安時代と伝えられてきたが、その証拠がつかめていなかった。今回、平安時代の土器が出土したことにより、その時代に人がいたことが分かった。さらに詳しく分析していきたい」と話した。

 発掘調査は3カ所で行われており、他の2カ所では江戸時代のものとみられる石敷の道が確認された。川原石、石仏が彫られた観音岩と同じ凝灰岩の割石からなり、石は直径2、3センチから一辺が50センチを超えるものも。岩の間を縫うように造られており、神仏を巡る道だったと考えられている。(伊沢利幸)

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