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若い父親の虐待防ごう 善通寺の四国少年院で「親子プログラム」

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 四国少年院(香川県善通寺市)が、若い父親が少年院を出た後に子供と良好な関係を築くための独自教育「親子プログラム」に取り組んでいる。情緒面に課題を抱える若者に専門家が寄り添い、幼児虐待を防ぐ狙いがある。

 活動は、四国学院大助教で社会福祉士の北川裕美子さんが同少年院の非常勤職員に就いた昨年1月に始まった。当時、実子に暴力を振るってけがをさせた非行事実で10代の少年が在院しており、北川さんは週2回面会。幼児の特性や褒め方、叱り方、自分が感情的になった時の対処法などを丁寧に教えた。

 少年院敷地内の家屋に少年の妻と子供を呼び、親子3人で寝泊まりさせたこともある。少年は子供を風呂に入れ、絵本を読み聞かせた。少年は保育園の入園式にも出席し、北川さんと職員が同行した。

 「入園式から戻った少年は父親の自覚が芽生えていた」。同少年院の服部達也院長はこう手応えを語る。少年は既に仮出院し、妻子と暮らしている。定職があり、近く結婚式を挙げる予定という。

 保護観察期間が残る年内は北川さんが定期的に面会する。北川さんは「すぐに効果が出るものではない」と前置きした上で「子供との関わり方を妻と話し合う機会は増えたようだ」と少年の成長を認めた。

 今月上旬に子供が誕生した別の少年にも同様の教育をしているといい、服部さんは「少年は親から虐待を受けて育った。負の連鎖を断ち切りたい」と話す。ただ、少年院を出た若者が住居と仕事を確保するのは簡単ではない。服部さんは「少年院だけでは限界がある。落ち着いて子育てができるよう、社会の協力を求めたい」と訴えた。

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